天然か?人工か? [トピックニュース]
あっという間に12月になり、すでに4日目になりました。
ほぼ毎日通っているジムのロビーにもクリスマスツリーが飾られました。
しかし、どうもワクワク気分とはならず、仕事に追われる師走をひしひしと感じる毎日です。
さて、海の向こうのフランスでは、この時期、クリスマスにはツリーを飾るというのが伝統ですが、天然の樅木を使う家庭もあれば、人工の樅木を使う家庭もあります。
環境問題から考えた場合、一体、どちらがより環境に優しいのでしょうか?

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月2日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらは樅木の販売所。天然もあれば人工のもあります。
「天然の樅木しか使いませんよ」と女性。
「私は断然人工の樅木よ」と別の女性。
う〜む、どちらも甲乙つけがたし。それなら、どちらが環境に優しいか、お客さんに聞いてみましょう。
「人工のは遊び心があって面白いですが、必ずしも環境に優しいわけじゃないですね」と子連れの女性。
「人工の方がエコですよ」と男性。
「森の木を切って使うというのはどうなんですかね?」と別の女性。
最後の女性が発した疑問を解くべく取材班は、フランスの4分の1の樅木を出荷しているというモルバン地方にやってきました。
ここは樅木栽培所。つまり森ではありません。いわば樅木の畑。3〜10年ほどしてちょうどいいサイズになったところで切って出荷します。
フレデリックさんは樅木を栽培して35年になります。
「樅木は専用の畑で栽培しているんです。ですから、森林破壊だ!などというのは的外れ。ほぼ10年ごとに再生しているんですよ」
ということは、天然のほうがエコ?
そこで、天然と人工をCO2の排出量から比べてみましょう。
天然はCO2を吸収してくれます。さらに、70%が自国生産ゆえに輸送の際の排出量は限られています。また燃料としてリサイクルされます。
それらを総合的に判断すると、年間のCO2排出量は3.1キロ。
一方、人工はといえば、プラスチックのため再生は不可能。生産拠点はほとんどがアジアの工場とあって、輸送距離がかさみます。
その結果、CO2排出量は年間で8.1キロにもなってしまいます。
ということは天然の勝利?
そういうわけでもなさそうです。人工樅木は、なんと少なくとも20年は保つそうです。天然は一回限り・・・。
しかし、どうも延々と使える人工樅木にはあまり魅力を感じないらしい。一回限りの樅木が本物なんでしょうかねえ〜。
そこでオススメなのが鉢植えの樅木。クリスマスが終わったら庭に植えれば育ちます。しかし、毎年、買っては植えるを繰り返すわけにはいかず、なかなか難しい・・・。
で、最後はプラスティックではなく木材を使った人工樅木を作ることに。木材はいらなくなったパレットの再利用。
で、出来上がりました、ツリーが。どうですかね?現代アート?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、3年間もプラスティックの鉢植えに水をやり続けていたことに気がついた
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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