さよなら小銭 [トピックニュース]
先日、知らない間にお財布に溜まった一円玉を使い切ったら、思いの外すっきりしました。
あの一円玉は少々煩わしい。キャッシュレスにしてしまえば、問題は片付きますが、このキャッシュレスがまた面倒。
あちこちキノコのように業者が湧いて出てきて、どれがいいのか考えるだけで頭がいたい。しかもまだ導入していないお店もある。
それはさておき、本日はキャッシュレスではなく小銭のお話。
欧州で流通している、日本の一円玉とだいたい同じ価値の1セント(またはサンティーム)。
フランスでは ”黄色いコイン” とも呼ばれていますが、EU委員会が、「もういらないんじゃないの?」と言い出しました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年1月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがその黄色いコイン。1, 2, 5, 10, 20, 50セントの6種類があります。
しかし、ベルギー、オランダ、アイルランド、フィンランド、イタリアでは、1セントと2セントはすでに廃止されているとか。
この動きはさらに拡大する可能性が高くなってきました。
フランスの商店街で聞いてみると、廃止に賛成の方々が多いようです。
「廃止に賛成ですよ。端数がつくとめんどくさがる人が多いですからね」と加工肉の店の方。
一方、消費者の方はどうなんでしょう?
「1セント、2セントじゃあどうにもならないわね」と女性。
「1セントにもちゃんとした価値がありますよ」と男性。
こちらは意見が分かれているようです。
この1セントと2セント、その原材料、輸送費、取り扱い費など、通貨としての価値よりも費用がかかっているそうです。
そのためEU委員会は、徐々に失くしてしまおうと提案をしたらしい。
こちらベルギーでは会計をすませるときに端数を丸めてしまうそうです。
つまり、0.01〜0.02は切り捨て、0.03〜0.07は0.05に丸める、0.08〜0.09は0.10に切り上げという具合です。
EU委員会の調べによると、市民の64%がこの方法に賛成しているとか。
この10年以内に1セントと2セントは姿を消してしまいそうです。
日本の1円はどうなるのやら。昔、落ちていた1円を拾うのは得か損かというようなクイズがありましたが、どうも損するらしい。拾うエネルギーの方が高くつくそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女が僕に、落ちていた5サンティーム玉をくれた。冗談で『君の僕への愛の値段はこんなもんかい?』と言ったら、彼女が大真面目で言った。『そんなことないわよ、少なくともその2倍はするわ』」
VDM(Vie de Merde)より
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