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30ユーロで晩ご飯89 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今日チャレンジしてくれるのは、海辺にあるミシュランの星付きレストランでシェフを務めるバンジャマンさんです。

 海が近いので、本日は海の幸の料理になりそうですが、フランスの魚の消費量は年々減少傾向にあるとか。

 理由は2つ。調理の仕方がよく分からない、そして高くつくというイメージが強いから。

 今日は、そんな心配を吹き飛ばしてくれるかもしれません。

 ではスタート!

Paris_Boulogne.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

poisson4aT.jpg

 漁師さんたちが漁を終えて帰ってくるのが港。この港でシェフと待ち合わせです。

 いつものように30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずは魚屋さんへ。ここでは漁師さんが釣った魚を直接販売しています。新鮮な魚介類が店頭に並んでいます。

 「舌びらめなんかは高いけど、旬の魚は安いですよ」と魚屋さん。

 新鮮な魚はつやがあって色も鮮やか。新鮮で肉付きのいいタラ科の魚を一尾とカニ(ヨーロッパイチョウガニ)の爪4本を購入。魚が6.80ユーロ、カニが8.80ユーロで合計15.60、残りは14.40ユーロ。

 次は八百屋さんにやってきました。ここでは、マーシュ、酸味の効いたリンゴ、パネを購入。これが合計で3.64ユーロ。

 残り10.76ユーロを持ってやってきたのが乳製品のお店。デザート用にフロマージュブランを購入。これが2ユーロで、8.76ユーロも残っています。

 「他に何か買いますか?それとも節約して終わりにしますか?」とリポーター。

 「そうですね、終わりにしましょう」とシェフ。

 なんだかもったいない気もしますが、お買い物はこれで終了。レストランの厨房で調理の開始。

 まずは前菜のサラダから。

 カニの爪をブイヨンで茹でます。ブイヨンには玉ねぎ、ニンジン、香草、それにレモンも入っているようです。その間にマーシュを洗い、リンゴをスライスして小さめに刻んでおきます。茹でたカニは身を取り出し、マーシュとリンゴと一緒に器に盛り付けます。

 次はメインのタラ料理。

 魚を三枚におろしてフィレをそれぞれに等分し、フライパンで炒めます。付け合わせのパネは牛乳で煮てつぶしたら塩を振ります。これを魚と一緒に盛り付け、クルミ、玉ねぎ、香草の入ったビネグレットソースをかけたら出来上がり。

 最後は、デザートのフロマージュブラン。

 カラメルソースを作りますが、何んと先ほど使った魚の皮を入れてソースを作ります。ちょっとびっくりですが、これが美味しいそうです。最後にレモン汁をかけたら出来上がり。

 今回は21.24ユーロという破格の材料費で4人分の晩ご飯が仕上がりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、買い物を終えてスーパーのレジに行くと、突然、透明の水がこぼれて流れ始めた。よく見ると、エビがモッツァレラチーズの袋に穴を開けていた[がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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