氷河の恩恵 [ローヌ=アルプ地方]
コロナウィルス、日に日に他人事ではなくなってきました。
毎日、満員電車で通勤する身としては、必ずマスクをして、手すりやつり革には絶対触らない!と決めて電車に乗っています。
でも、自分の意思とは裏腹に触ってしまうこともある。そんな時は、職場に到着するやいなやアルコールで消毒。神経質すぎるなんて言ってる場合じゃないですねえ。
何か、ウィルスを死滅させるような自然界にある単純な物質ってないですかね。例えば、吸血鬼にニンニク、ナメクジに塩みたいな・・・。
それはさておき、フランス・アルプのシャモニーにある氷河、温暖化の影響は氷が少しずつ溶けているそうですが、その氷河の下でこんな問題が起きていました。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
作業服を着たこちらの方々は電力会社の社員。
毎日、氷河の観察を行っていますが、少しずつ変化しているのがよくわかるそうです。
なぜ毎日氷河を観察しているかといえば、この氷河がもたらす水を使って、ここで発電しているからなのです。
その発電が危機に直面しているとか。
ここに発電所が作られたのは1973年のこと。以来、自然環境を利用したエコな電気エネルギーを生産してきました。
「フランスで唯一ここにしかない発電所は、5万世帯に電気を供給してきました。しかし、地球温暖化の影響で、その供給の継続が危ぶまれる事態になっています」とリポーター。
日々溶け続けている氷河の水を確保するのが難しくなっているためです。溶け続けているなら水の量はたっぷりありそうな・・・。
どうも量の問題ではなく、氷河が溶けるにつれ、水が流れ出すポイントが移動してしまうらしい。
10年前に一度移動させたのですが、溶ける速度が速すぎて、またポイントがずれてしまいました。
電気の供給を止めるわけにはいかないため、発電所を移動させるしかありません。大きな工事になりそうです。
一方、こちらの山小屋では、この地域の生態系に及ぼす氷河の影響を研究しているそうです。
「この30年の間に植物の再生が見られます。特に氷河の両岸が顕著です」と研究員。
植物だけではありません。高山に生きる動物たちも増えているとか。
確かに、氷河があったんでは生物は育たないですね。
また、氷河の規模が小さくなっているにも関わらず、ここを見学する人の数が減ることはありません。
氷河の下だけではく、氷河の上を歩く人たちもいます。すごい風景ですね。氷河が波打っていてちょっと怖い。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、大家が電気の節約だ!といって、僕の部屋にある3つの電球のうち2つをはずして持ってった 」
VDM(Vie de Merde)より
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