オーヴェルニュのお宝2 [オーヴェルニュ地方]
オーヴェルニュ地方の小さなお宝シリーズの二回目は、鳩小屋です。
小屋と言っても石造りの住居にできそうなくらい立派な建物。
アリエ県(Allier)にある鳩小屋を訪ねます。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
古い石をこよなく愛するステファヌさん、20年前から2棟の古い鳩小屋の修復を行っています。
「このままこの鳩小屋が崩れてなくなってしまうのを見ていられなかったんです。今は、鳩が住み着いてくれるくらいになりとても満足しています」
ご覧の通り鳩が窓から出たり入ったりしているのがわかります。70〜80羽の鳩が暮らしているとか。
修復作業は主に夏。冬の間はもっぱら鳩のお世話。糞の量もかなりのものですねえ。
もう一つの鳩小屋がこちら。まだ修復は完了していません。隙間がまだ開いたままです。雨風をまともに受けて壊れる一歩手前だったようです。
かつて領主たちは自分の土地に家を建て、その敷地には必ず鳩小屋を作っていたそうです。
中には鳩が巣を作れるようにたくさんの陶器の筒が備えてありました。
つまりはこの小屋で鳩を飼育していたというわけです。当時、鳩の肉は特権階級の食べ物だったようです。
「中央には回転式の梯子が設置してあります。こうやって全部の巣を調べることができます」
ここから数キロ離れたところにも大きな鳩小屋があります。
しかし、こちらは1960年代にコンクリートで修復されてしまったために、元の鳩小屋に戻すのが困難な状態です。
「コンクリートを剥がしたときにどうなるかが心配です。コンクリートは水分を閉じ込めてしまいますから、中が腐っている可能性もあります」とフィリップさん。
さらに修復の費用も15万から30万ユーロかかると言われています。
一方、こちらの鳩小屋は大々的な修復を経て、今では図書館に変身しています。
なんか、いい感じですね。窓のすぐ側には鳩の電気スタンドが置かれていました。
資金のコンサルタントをしているジャン=ルイさんは、子どもの頃、お祖母さんと一緒に鳩を見に鳩小屋に行ったことを憶えているそうです。
その鳩小屋も今はもう姿を消してしまいました。
昔はこんなに立派な建物の中で鳩を飼育していたんですね。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お店に行って、ハチドリのタトゥーを入れてくれるように頼んだ。その結果、どう見てもハトにしか見えない・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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