オーヴェルニュのお宝4 [オーヴェルニュ地方]
オーヴェルニュ地方の小さなお宝を紹介するシリーズも今日が最後になりました。
4回目は、古い橋。
クルグール渓谷を訪ねます。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
火山が作ったという数多くの谷。そしてそれらを結ぶ橋。この渓谷にはこのような古い橋があちこちに残っているそうです。
ガイドさんの案内で二人のハイカーが古い橋を探して山道を歩いていきます。
最初に見つけたのはこの橋。立派な橋ですね。この地域の石、つまり火山岩を利用して作られているようです。
ガイドのオレリアンさんはバカンス客だけでなく地元の人たちも案内して橋を紹介しています。
「地元の人たちは案外、地元のことには疎いものです」とオレリアンさん。
確かに、あまりに身近にありすぎて大切なお宝とは気がつかないかもしれません。
「中世の頃にこの川が氾濫して洪水になりました。その時、橋も下流に流されてしまいました」
それ以来、橋のたもとに聖マリア像が設置されました。マリア様なら橋を守ってくださるという住人たちの願いだったようです。日本ならお地蔵様ってところですかね?
「昔の人が残してくれた貴重な遺産を見るのが好きなんです。私たちの文化の一部ですからね」と女性。
さらに渓谷を登って行くと、美しいアーチ型の橋が現れました。
その近くで二人の男性がフライフィッシングを楽しんでいます。
「1000年も前から流れている川です。それにこの橋もできてから1000年はすぎているはずです」とフィッシングガイド。
「この辺りは周りの風景を見ても素晴らしいです。釣りを楽しむのに最適な環境なんです」と釣り人。
一方、こちらはミレイユさんのお宅。すぐ近くにクルグール川にかかる橋があります。歴史を感じさせる古い橋。
ミレイユさんは毎朝この橋にやってきては川の流れる音を聞いているそうです。
「牛が言うことを聞かないときは、この十字架の周りを回ってから橋を渡っていました」
そのミレイユさんが紹介してくれたのが、こちらの画家。この地域の風景をカンバスに描き続けています。
「小さい頃、夏は川で泳ぎました。地中海ではないですが、きれいな川ですよ。それにカヌーやカヤックもやりました。釣りもね、やりましたよ。そうやってここで大きくなったんです」と画家。
地元の人たちにとって欠かせない橋は大切にされているようです。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、わが家のネコが隠し持っていたお宝を発見。それは50ユーロ札!」
VDM(Vie de Merde)より
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