AOP拡大ならず [フランスのグルメ]
オーストラリアもコロナウィルスの影響でトイレットペーパーが品薄になっているらしい。
で、タブロイド紙のNothern Territory Newsが、トイレットペーパー代わりに8ページほど印刷されていない新聞を発行したらしい。その映像に興味のある方は→こちら
ご丁寧に真ん中には点線が入っていて切り取れるようになってます。
日本にはこんなユーモアのある新聞はなかったですねえ〜。
さて本日は、コロナウィルスのニュースに埋もれていた、ノルマンディー地方のチーズのお話です。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ノルマンディ地方のチーズと言えばカマンベール。
どちらも同じカマンベールに見えますが、実は違っています。右側は品質保証ラベルAOPが付いていますが、左側のものには付いていません。
作られたのはどちらもノルマンディなのですが、左側はAOPの基準を満たしていないのです。
「確か、AOP付きのは生乳を使ってると思いますが・・・」と男性。
「ああ、AOPは品質保証ラベルのことですね」と女性。
最近では、このAOPのつかないノルマンディー産カマンベールがあちこちで作られ販売されるようになりました。
そのため、もう少しAOPの適用範囲を広げられないかと話し合いが行われました。
AOPは生乳(加熱殺菌などせず、搾ったままの牛乳のこと)を使い、手作りで行われたものだけに許されるラベルです。
それを守ってきた生産者にとって拡大は受け入れられません。
「生乳の取り扱いには高度な衛生手段が要求されますし、固めた生乳を柄杓にとって型に入れる特別な技術が必要です」と生産者。
他にも色々厳しい条件をクリアしなければならないせいか、AOP付きは全体の6%しかありません。
こちらの酪農家ではAOPの拡大に期待を寄せていました。
「2リットル当たり30ユーロくらいになりますから、うちの規模で20,000ユーロくらいの売り上げになるはずなんです」
しかし、今回はAOPの拡大には至りませんでした。
以前、AOP付きとAOPなしのカマンベールを食べ比べてみたことがありますが、やっぱりAOP付きの方が深い味わいと香りがありました。
ただ、お値段がねえ、ちょっと高い。それだけ手がかかってるってことなんでしょうねえ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、疲れていたせいか、お店のレジでお釣りをもらい、買ったばかりのカマンベールの箱にしまおうとした
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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