外出禁止の街4 [サントル・ロワール地方]
東京はまだまだ瀬戸際が続きます。そうすんなりとは終わらせてくれません。本当にタチの悪いウィルスです。
WHOのサイトを見ると、各国の感染者数と死亡者数などがわかる報告書が毎日アップされています。
それを見ると、フランスの死亡者が多いのが目に付きます。例えば、ドイツの感染者数が30000人ほどで死亡者数が126人。
一方、フランスは感染者数が20000人ほどなのに死亡者数が860人もいます。
死者が多いということは思うように治療ができていないということになります。やはり救急医療の設備が不十分ということなのかな?
早く治療薬が見つかって、感染者がもう少し早く回復することを期待してやみません。
さて今日も、外出禁止のフランスの街を訪ねます。今回は、ロワール川の岸辺にある街アンボワーズです。有名なお城があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ロワール川の向こう岸に朝日が昇ります。その傍らには、アンボワーズ城。
「お城とロワール川を眺めながら太極拳をするのがとても楽しいんです。今は閑散としてますが、だからと言ってこの風景が変わるわけではありません」と女性。
この方、外出禁止なのにいいのかな?でも、ここなら密集してるわけでもないですから目くじら立てることもないですかね。
毎年、50万人が訪れるというお城も、この日は数人の人がそばを通り過ぎて行っただけ。
「お城が閑散としていることは気になりませんよ。いつものように同じ場所で同じように立っているだけですからね。気になるのは時間の流れが急に遅く感じるようになったことですね」と女性。
ジルさんはお城のすぐお隣に住んで11年になりますが、周りの商店街がこんなに静かになるのを見たのは初めてだそうです。
「ご覧の通り人影もありません。ここにいるのは私だけです。まるでゴーストタウンのようですよ。残念ですねえ」
こちらはお城の責任者。中に入ると、ガランとしてました。
「今はお城を独り占めですよ。指を鳴らすと、ほら、こうですよ」
その音が、お城中に響き渡っていました。人がいないとこんな感じになるんですねえ〜。
500年も生き続けているお城ですが、外出禁止は初めての体験です。
そのお城を見守っているのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの胸像でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の誕生日を祝ってくれたのが、僕の外出届出書を確認した警官だけだった」
VDM(Vie de Merde)より
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