外出禁止の街11 [プロヴァンス地方]
不要不急の外出は避けるように努力しているのに、東京の感染者が急増してしまい心が折れそうになる。もうがっかりなのです。
そして、WHOのサイトで毎日更新される世界の感染者数をチェックしては、日本はまだマシと自分に言い聞かせています。
フランスは4月3日までに、58,327人が感染して、4,490人がすでに亡くなっています。傷ましい。
単純に日本と比べるわけにはいきませんが、明らかに規模が違う。かなりの数です。
日本でこんな規模には絶対に拡大してはいけないとつくづく思う。もう少しの辛抱かな。がんばらなくては!
さて、日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。本日は外出禁止の街シリーズを続けます。
フランスで正当な理由のない外出が禁止されてから始まったこのシリーズ、人のいなくなった街は、その造形や装飾を際立たせ、不思議に美しく見えます。
今回はプロヴァンス地方の都市アヴィニョンを訪ねてみましょう。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ローヌ川にかかるこの橋がアヴィニョンの橋です。
大昔に半分壊れてそのままになっています。橋としての役割を終え、今は観光の名所。しかし、この時期、人影はありません。
街中に行っても、やっぱり誰もいません。
「こんなアヴィニョンは初めてです。まるで時間が止まったようです」と女性。
おっ、こちらの男性は防じんマスクをしてますね。
城壁の中に入っても、やはり人はいません。そして車の音も聞こえてきません。
「車が走ってませんから空気がきれいですよ。すごくいいことよ」と女性。
この方のマスク、柄ものですね。手作りかしら?
現在、カトリック教の頂点に立つ教皇はローマ(正しくはバチカン)にいますが、かつてこのアヴィニョンにいたことがあります。それがこの宮殿です。
その前を歩いてみると、辺り一帯に足音が響き渡ります。昨年は70万人が訪れたという宮殿も今は静まり返っています。
宮殿前の広場には人っ子一人いません。周辺のカフェやレストランも休業中で誰もいません。今回ばかりはどこに行っても誰もいません。
「誰もいないから出て来てしまいました。静かでいいですよね。あちこち見て回ってますよ」と、やっと見つけた男性。
「いつもなら大勢の人が通るんで、背伸びをしないと宮殿が見えないんですが、今日はそんな必要ありませんね」と別の男性。
ローヌ川沿いの車道はいつも車で混雑していますが、今はこんなにガラガラです。
そして、川沿いの遊歩道も同じ。やっと見つけたのはジョギングに励む女性。
「鳥の鳴く声がよく聞こえます。そして鳩が川沿いに巣を作っているので邪魔しないように走ってます」
こちらは大勢のお客で混雑する大型スーパーの駐車場。しかし、今はこの通り、一台の車も停まっていません。
アヴィニョンの皆さんは外出禁止をしっかり励行しているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、外出禁止になってから20日目。オンライン授業で、初めはきちんとした服装をしていた生徒たちが、そんな必要はないということに気がつき始めたようだ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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