外出禁止のワイン街道19 [アルザス地方]
フランスは外出禁止が緩和されるのに伴って、マスクの着用が義務付けられます。
顔が半分隠れてしまうようなマスクはフランス人にとっては奇妙な道具に見えるかもしれませんが、今は感染を広げないための大事な手段です。
ところが、このマスクの値段が高騰していて大きな問題になっています。理由の一つは世界中で争奪戦になっていること。さらに材料の不職布が不足しているようです。
世界中の人間がマスクを必要としているわけですから(しかも使い捨て)、その量は膨大です。不足するのもうなずけます。布やらキッチンペーパーやらで代用していますが、結局は不職布がフィルターとしても着け心地からしても優れてますね。
少し高くても他国に頼るのではなく国内で製造販売が出来るようにしておくことは大事だなとつくづく思うのでした。
さて、日曜日恒例の週末旅はまだまだお休み。今回は、外出禁止中のアルザスワイン街道を鳥になって飛んでみることにしましょう。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
毎年200万人が訪れるアルザスワイン街道。
観光客は自転車や徒歩、または馬で観光を楽しんでいるとか。空には本物の鳥が・・・。
こちらタン村(Thann)。街道の南端にある村です。メインストリートに降り立ってみると、やはり人影はありません。
でもブドウ畑に行ってみると、こんな家族と出会いました。
「のんびり散策ができるブドウ畑があって幸運です。お天気もいいので気分転換に出かけてきました」とママ。
家族の手にはスズランのブーケ。かなりの距離を歩いたようです。野生のスズランでしょうか?
散策を楽しむ家族もいれば、庭や家の手入れに励む人たちもいます。
アルザス地方でよくみかけるコロンバージュと呼ばれる木骨構造の家々。
「これはお仕事ですか?それとも娯楽?」と取材班。
「両方ですよ。手入れをして家がきれいになるのは楽しいですからね」と男性。
繁華街にあるバーやワイン蔵は休業中です。当然ながら観光客の姿はありません。ここでも散歩にやってきたご家族に出会いました。
「騒音とは無縁ですね。それに生活がうかがえるような音もありません。その分、ちょっと不安になりますね」と男性。
ワインの生産で知られる小さな村々を160キロにわたって繋いでいるのが、このアルザスワイン街道です。
ブドウ畑では剪定等々の春の作業が間もなく終わろうとしています。
「我々は幸いにも外出できます。とは言っても仕事をしなくてはなりません。でも、この環境は恵まれていると思いますよ」と男性。
「今はちょっと複雑な状況ですね。我々のお客さんである観光客はいませんしね。でもこの作業を進めなくてはなりません」と若い男性。
この街道沿いには中世のお城が数多く残されています。
いつもなら修復作業に従事する人たちがいるはずなのですが、今は修復は一時中止。
お城は、再開される日が来るのを首を長くして待っているように見えます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、みんなと同じように外出禁止で家に閉じ込められている。しかも週末に旦那の両親の家に。早く家に帰りたいよお〜
」
![[もうやだ~(悲しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/143.gif)
VDM(Vie de Merde)より
全世界的な巣ごもりの中で、外で作業できるってことは幸せなのかもしれませんね~。
by opas10 (2020-05-03 16:31)
opas10さん
どんよりして冬が終わって季節は春。そんな時に巣ごもりよりは外に出たいですよねえ。パリの映像など見ていると、この辺りはつくづく恵まれているなと思います。
by carotte (2020-05-06 21:12)