コロナ景気 [トピックニュース]
緊急事態宣言が出された4月7日の夕方、ジムのプールで「しばらく会えなくなるかもね」と言って別れたジム友。今頃どうしているのやら。
再開の日は近いか、まだ先か。水着はもう一ヶ月半以上もタンスの中にしまいっぱなし。
消えた4月と5月になりそうだ。来年の今頃になって、この時期何をしていたか思い出せそうもない。
ひたすら家に引きこもって仕事の山に埋もれながらパソコンに向かっていたっけ。
それはさておき、日本もフランスもあまり景気のいい話は聞こえてきません。なんとなく気分が重くなってくる。
そんな危機的状況の中、好景気の企業があります。どんな会社なんでしょう?
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年5月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パリ近郊の印刷会社、ノルマンディ地方の綿棒製工場、ヴォージュ県の電動アシスト自転車のメーカー。
それぞれ作っているものは異なりますが、この時期ならではのタイミングで急成長を遂げています。
まずはノルマンディの工場を訪ねてみましょう。
ここで作られているのが綿棒。PCR検査で使われる綿棒の需要が急増し、品不足が心配されました。
しかし、このタイプの綿棒を製造している会社はフランスにはなかったそうです。
そこで、中国製の綿棒を研究し、独自に製造を始めました。
「こちらは通常我々が作っている綿棒ですが、PCR検査のは、この通り長いんです。これがそう簡単に作れるというものではないんです。試作品を作るのに1週間ほどかかりました」
今では1日だけで30万セットを製造・出荷しているそうです。
「これは我々の経済的自立を意味しているんです」と企業の方。
確かに、何でもかんでも中国頼みにしていたことは大きな問題です。
次はパリ近郊の印刷会社に行ってみましょう。何を作っているかというと、これです。
ソーシャル・ディスタンスを取ってもらうためのシールやポスター。なるほど、これか。
デザイナーと技術者が寝る間も惜しんで制作したものが次々に印刷されていきます。一週間で120種類ものシールやポスターを制作しなくてはならないそうです。
最近はこちらのパネルの注文が増えているそうです。半分失業状態だった社員を再雇用できるほどになりました。
「この状態は夏の終わりまで続く見込みです。どの企業もウィルス感染が起きないように気を使っているんです」と印刷会社の方。
命拾いした会社もあれば、製造速度を上げた会社もあります。それがヴォージュ県の自転車製作会社。
「ここには完成した自転車12000台を置く予定です」
注文の勢いは衰えず、なんと1日で400台もの注文が入ってくるそうです。例年の2倍。20人ほど雇用を増やして対応しています。
多くの人たちが公共交通機関の利用を控えたことが受注が増えた要因です。
「私たちは運が良かったと思います。多くの企業が苦しんでいますからね」
日本でも自転車の売り上げが伸びたとニュースで言ってました。
暗い夜空に輝く3つの星のような企業でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、寒かったので白い毛糸の帽子をかぶって出かけた。通りを歩いていると男が私を見るなり、白い靴下の履いているかと聞く。履いてないというと男が言った。『残念、履いていたら、君は綿棒になれたのに・・・』」
VDM(Vie de Merde)より
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