週末はポー100キロ圏で [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。やっと放送が再開されました。
今回は、フランス南部ベアルン地方にある都市ポーから100キロ圏内を旅します。
パリからポー(青印)までは列車なら最速で4時間半弱。空路なら1時間半。
今回は都市を離れてベアルン地方の大自然を満喫する旅になりそうです。
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年6月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
大自然のパノラマ。コヴィッド19騒動など忘れてしまいます。
ポーのお隣りにある村レスカで靴を履き替えてハイキングにでかけましょう(赤印)。案内してくれるのはフランソワさん。
それにしてもその向こうにそびえる岩山がすごい。
フランソワさんの案内で眺めのいい場所までつれていってもらいました。確かにこの眺めは感動的。
「あの連なる崖は3億年前にできたものです。そしてそびえる岩山は水平だったものが垂直に起き上がってできたものです」
険しい岩山とは対照的に緑の山にはあちこちで花が咲いています。そして草をはむ羊たちの群れとも出会います。
このあたりはアスプ渓谷(緑印)と呼ばれ羊のチーズ作りが盛んな地域。生産者を訪ねてみましょう。
こちらがチーズの熟成室。室温は12℃。お祖母さんが塩をまぶしています。
「保存のために塩をまぶします。それに味も良くなります」
せっかくですから試食させてもらいましょう。マイルドで味わい深いチーズでした。お値段は1キロ当たり16ユーロ。
さて次は、ガーヴ川沿いを北上して要塞の村ソヴテール=ドゥ=ベアルンにやってきました(水色印)。中世時代に初めて作られた要塞都市だそうです。
「この要塞都市に入るためにはガーヴ川を渡らなくてはなりません。昔は大変でしたが、今は静かでのんびりした村ですよ」とガイドさん。
村には石でできた橋がありますが、この橋が何世紀もの間、村を豊かにしてくれました。
「橋を渡る人たちから税金を徴収していたんです。農作物、高級品、布製品、ワインなど、ここは様々なものが行き交う十字路になっていました」
このまま車で国境を超えてスペインまで行ってみたいところですが、それはまだ許されてはいません。その代わり、パスポートのいらないちょっとした “外国” に行ってみましょう。
そこは自称ラアス公国(黄緑印)。実際はフランスの村。勝手に自分たちは公国だと宣言してしまいました。
「ようこそいらっしゃいました。ここが国境です。これを超えるとラアス公国です」と村長のジャックさん。
人口135人の小さな村は5年前に我々は公国だ!と宣言したそうです。
「中央集権に大反対したパリのジャコバン派みたいなものですよ。でも過激なことはしませんよ。平和的に行ったわけです」
なるほどね。このおかげで有名になり観光客が増えました。中には結婚式を挙げるためにわざわざやってくるカップルもいるそうです。
村の中心からちょっと離れたところにはお城もあります(紫印)。手入れの行き届いたきれいなお城ですね。今はオーナーが集めた品々を展示する博物館になっています。中はフランスのお城らしい雰囲気になっていました。
そろそろ今晩の宿シャトー・ポルトスへとむかいましょう(こげ茶印)。ポルトスは小説「三銃士」に登場する三銃士の一人。
「銃士が引退してゆっくりくつろげるような宿にしてあるんですよ(笑)」とオーナー。
確かに、お城というより豊かな農場のお屋敷といった感じです。
さて、翌朝はまた山登り。今度はオッソ渓谷に行ってみましょう(オレンジ印)。
雄大な自然の風景を眺めながら山道をひたすら歩きます。空には雲がかかっているようですが、ビスク峠に着く頃には空が明るくなっていました(黄印)。
この辺りにはマーモットが暮らしているそうですが・・・あっ、いました。一匹、うろちょろしてました。
ベアルン地方、見ごたえのあるところでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、昨晩凍えていたので保護した鳩を、今朝自然に戻してやったら、僕の頭に糞を落として飛び立った
」
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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