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支援と現実 [メイド・イン・フランス]

 近頃、なんでもメモにしておかないと、買い忘れることが多い。年のせいかな・・・。昨日も2つほど買い忘れた(涙)。

 予定外のことが起きてしまったせいもある。しかも、雨が降ったりやんだり、強風も吹き荒れて、今ひとつ落ち着かない一日だったことも要因の一つ。

 などと弁解気味になるのも年のせいか・・・。

 やっとスーパーがいつものチラシを出すようになった。これまではチラシを自粛するようにとお達しがでてたらしい。

 大勢がおしかけて三密になるのを恐れてのことらしい。その間、安売り自体も全くと言っていいほどしてなかった。

 結局、自粛の間、消費者は少し高い買い物をせざるを得なかったような気がする。

 それはさておき、外出禁止が続いていたフランスでは、生産者の窮地を支援するために、販売店はフランス産の商品を売る、消費者はフランス産を買うという約束事ができていたようです。

 しかし、解除となってからはどうもその原則が守られていないような・・・。

Paris_Beauvais.jpg

下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

ventachat.jpg

 こちらは大型スーパーの食品売り場。生産者の方々がチェックにやってきました。

 フランス産を売るという約束はちゃんと守られているでしょうか?例えばトマト。

 「売り場の90%はフランス産です。端の方にモロッコ産の安いトマトが置いてあるだけです」

 ということは約束はまもられているということになりそうな・・・。

 しかし、目玉商品の売り場には、大量の外国産のトマトが並んでました。どこのものかと言えば、ポーランド産です。

 さらに、オーガニック商品になるとさらに事態は悪化。売り場の半分が輸入品です。

 「こちらはフランス産のジャガイモですが、あちらはスペイン産です」

 一方、食肉はフランス産が売り場全体を占めています。それはいいのですが、問題はそのお値段。

 「うちは1キロあたり12ユーロで買い取ってもらいました。ところが、この牛肉は15.95ユーロもします」

 ざっと4ユーロの上乗せ。いろんな経費がかかっているとは言え、乗せ過ぎじゃないですかね?

 肉も野菜もフランス産は、お店に並ぶと必ず高い値段がつけられてしまいます。そうなると、消費者も必ずフランス産を購入するというわけには行かなくなります。

 「お値段と質のバランスで買いますよ」と高齢の男性。

 どうでもいいけど話をするときはマスクを外しちゃ駄目ですよ!

 「例えばイチゴはフランス産とスペイン産とありますが、少しやすいのでスペイン産を買います」と若い男性。

 消費者も限られた予算の中でやりくりしてますから、できるだけ安くていいものを買いたいとなってしまいます。

 こちらの農場では、外出禁止期間は大型スーパーへの出荷がそれなりにありましたが、解除になってから一切なくなってしまいました。

 「一ヶ月後の今、どうしてこんなことになるのか理解できません」

 生産者も消費者も難しいことになってしまいました。日本は今、どんな具合になっているのやら。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、スーパーでダイエットの先生に出くわした。私のカートには、ポテトチップスが3袋とコカ・コーラのボトルが2本。で、先生のカートには、大量のキンダーブエノのチョコと巨大なヌテラが入っていた」

VDM(Vie de Merde)より


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