大聖堂は前と同じ姿に [パリ]
トランプ氏の姪に当たるマリー・トランプが8月に本を出すらしい。
マリー・トランプは精神医学を学んだ人物で、どうもトランプ大統領に批判的な本を書いたらしい。
わが家の約1名がすでに予約して手に入るのを楽しみにしている。
どっちかというとボルトンよりこっちの本の方が面白そうな・・・。この手の本には週刊誌的興味を刺激するのだ。
それはさておき、昨年の4月に火災で屋根が焼けてしまったノートルダム大聖堂。
結局、以前の姿の通りに復元されることが決まったそうです。特に印象的だった尖塔も元のとおりに作り直されます。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
斧で木を削る人たち。電動のこぎりなんてものはどこにもありません。
専用の器具を使って人力で皮を剥がし、形を整えていきます。
ここで作業をしているのはフランス全土から集められた大工さん25人。
作っているのは大聖堂の屋根を支える骨組みの一部。1週間で一気に仕事を終らせることになっているとか。
こちらは大聖堂のCG。今作っているのはこの三角形の骨組み。底辺が15メートル、高さが9.6メートル。かなりの大きさですが、全部で25個必要です。
「オリジナルとそっくり同じものを作ろうとしているんです」と責任者の方。
それはつまり、13世紀に作られたときと同じやり方で復元するということ。
電気はつかいません。当時使われていた道具と人の力だけで作り上げます。こりゃちょっと大変な作業ですね。
パーツが出来上がったら全員で組み立てます。この梁一つで800キロの重量があるそうです。
「当時と同じ材料と道具を使い、同じ方法で作るというのには大変な感動を覚えます。私達は森へ行って、一番いい時期に木を切り倒してここに運んできました。ですから建設当時を追体験していることになるんです」と専門家の方。
この方、屋根裏の骨組みを作るための団体を結成したようです。すごい情熱ですね。
大聖堂の中で一番歴史的価値の大きかった骨組み。修復前は同じように作るなんてとても無理だと言われてましたっけ。
この部分は鉄骨にしてもいいんじゃないか?と言っている人もいましたが、結局、昔と同じ材料と方法というのに落ち着いたようです。
こうしてみていると、釘は使わないようです。
一つ作り上げるのも大変ですが、これを一週間以内に25個作ることになります。
「我々にとっては骨組み以上の価値があります。かつての建築物をそのまま復元できることを世界に知ってもらえますから」と大工さん。
三角形の頂点には樫の木の小枝をくくりつけます。幸運をもたらす小枝だそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、パーティから自宅にもどろうと木製の階段をそっと上がっていった。誰も起こさないように物音をたてずに最後の階段を上がったところで、足をすべらせ、ものすごい音をたてて転げ落ちた」
VDM(Vie de Merde)より
ビデオやはり動きません。
ノートルダム大聖堂の小屋組(屋根のトラス構造)の画像を見ましたが明らかな小屋組(トラス構造の屋根)はピン構造ですね。日本の寺社建築の剛接合とは明らかに違います。これであれほど焼失時間が早かった理由も分かった気がしました。
by U3 (2020-07-11 07:54)
U3さん
まだ動画みられませんか・・・。
その構造に加えて、かなり木材が乾燥していたらしいです。僅かな火の気でも燃えやすい状態になっていたんでしょう。ものすごい勢いで燃えてましたもんね。もったいないことをしました。それにしても昔と同じにというのは大きなチャレンジですねえ〜。
by carotte (2020-07-11 14:50)