週末はナンシーの周辺で [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はフランス北東部の都市ナンシー(Nancy)の周辺を旅します。
パリからナンシーまでは高速列車で1時間半強。ナンシーからは車であちこち移動します。
いつもの番組とは少々違った作りになっていますが、出発です!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2020年6月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
大聖堂を中心に広がる都市ナンシー。
ナンシーと言えばこの大広場(青印)。観光客なら必ず訪れるスタニスラス広場。
そして、20世紀初頭、ナンシー派と呼ばれる芸術家たちによってアールヌーボーが発展を遂げた証拠があちこちに残されています。
今回はそのナンシーを起点に周辺の興味深い観光スポットを訪ねましょう。
まずやってきたのが炭鉱跡(こげ茶印)。あのスタニスラス広場から15キロ、地下40メートルのところに坑道が残っています。閉山となる1968年まで850人の炭鉱夫が働いていました。
次は地下から水上へと移動しましょう。ここはタオン(Thaon)にあるスポーツパークWAM PARK(水色印)。
ここではモーターボートではなくリフトで引っ張ってもらいながら水上スキーを楽しむことができます。フランスではテレスキーというらしい。
これなら事故のリスクが軽減されて、思い切り楽しめそうです。旅人さんも挑戦。上手だなと思っていたら、ボードに座ってました。まずはこの姿勢で始めるのがいいそうです。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。
そこはナンシーから南へ60キロほど下ったフレンヌ=アン=サントワにあるこちらの宿(赤印)。
お部屋に入ってみると・・・ガラスの向こうに馬がいます。そう、ここは馬と一緒に宿泊できるちょっと変わった宿なのでした。
ある家族で宿泊するこちらのお部屋、シャッターが上がると、やっぱり馬がいます。
「馬と一緒に泊まれる宿なんて初めてです」と女の子。
馬好きにはたまらない施設ですね。
さて、翌朝は、1時間ほど車を走らせ、バタヴィル(Bataville)にやってきました(緑印)。なんだか廃墟のような建物。観光スポットには見えないような・・・。
この町の歴史は、1931年、チェコスロバキアの靴メーカーBataの創業者トマス・バタがこの地に工場を開設したことから始まります。工場は2000年まで操業していたそうです。
こちらの男性は元従業員のご子孫。当時の様子を保存しようと活動を続けています。
この地域は、その名が示すとおり工場を中心に一つの町のようになっていました。2200人の従業員はバタが建てたこれらの住居で暮らすことができました。なかなか暮らしやすそうな社宅ですね。今は一般の人たちがここを借りて住んでいるようです。
さて、次は美味しいものをいただきに行きましょう。とは言っても、いつもとはちょっと違った趣向になっています。
ここは、星付きレストランToya(オレンジ印)のシェフ、ロイクさんの菜園です。ロイクさん、ここで収穫した野菜を一年間保存し熟成させてから料理に使うそうです。
「塩分1%の水につけて保存するだけです。それだけでカリッとした食感や香りもきちんと保存できます」
どうやらこのニンジンもそうやって保存していたものらしい。このニンジンと先程収穫したばかりのニンジンを使ってできたのがこの料理。どんなお味なんでしょう?
さあ、もう少し時間が残っているので、もう一つ観光してから帰りましょう。ここはナンシーから西へ行ったところにある野外美術館Vent des Forêts(黄緑印)。
現代アート作品が屋外に展示されています。その作品はここで制作されたものだそうです。
「作家はここで暮らしながら、この地域で材料を調達し作品を制作します」と責任者の方。
面白いやり方ですね。そして見学者の方はと言えば、森の中を散歩しながら作品を鑑賞します。
今回はバラエティに富んだ旅となりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お酒で酔っ払った夫が、これまでに200人の女性と付き合ったことがあると白状した。200人とは・・・知らなかった」
VDM(Vie de Merde)より
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