マーモットの赤ちゃん [ローヌ=アルプ地方]
人が移動したり一箇所に集まったりすると、やっぱり感染者増えるなあ〜。
コヴィッド19は人間にとって相当厄介なウィルスだと言われていたけど、そのとおりだった。
最近、身近で感染の話を耳にするようになったから、感染が広がっているのを実感する。
さて、本日はそんな人間のお話ではなく、フランス・アルプスに生息するリス科の動物マーモットのお話です。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
鏡のような湖の水面。夜明けを迎えたフランス・アルプスの山々。
そこに無線機片手に人間が現れました。研究者の方です。
研究対象はマーモットと呼ばれるこんな動物。朝日が登ると同時に巣から出てきて活動を開始しました。
ここは標高2350メートルの山の中。
ラ・グランド・サシーエル(la Grand Sassière)と呼ばれるこの地域には、30年ほど前から夏になるとリヨン大学の研究者が、マーモットの観察と研究のために陣を張ります。
「この地域にはたくさんのマーモットの家族が暮らしています。どのような暮らしをしているのかを調べるのが私達の目的です」とシルヴィアさん。
この時期、マーモットの赤ちゃんが誕生しているそうです。生まれて40日くらいになると巣穴からでてくるとか。
「天気の良い日に出てくるのをじっと待つんです」とピエールさん。
根気のいる仕事ですね。数時間ほど待ってから、そっと巣穴に近寄り、さっと捕まえます。今日は4匹捕まえました。
「とっても繊細なので優しくしてあげないといけないんです」
マーモットが袋の中で鳴いています。大丈夫なのかな。
捕獲したマーモットはこちらの研究室に運びます。ストレスを与えないように軽い麻酔をかけて最大で30分ほど眠らせます。
その間に、身体のあちこちを計って状態を調べます。
この数年の間に、生まれてくる赤ちゃんの数が減少しているとか。
「原因の一つは雪が少なくなったことが考えられます。雪がなくなると往来が増えます。ですから警戒のためにエネルギーを費やすることになり、子作りができなくなってしまうんです」とシルヴィアさん。
地球温暖化がこんなところにも影響していたとは・・・。
捕獲したマーモットはまた同じ巣に戻されます。麻酔がまだ残っているのか、よたよたと巣穴に入っていきました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、3歳になるうちのおちびさんは、まだちゃんと言葉ができない。私を呼ぶのに『ママン』と言えず『マーモット』と言う」
VDM(Vie de Merde)より
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