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マスクをして意思疎通 [トピックニュース]

 今頃はもう始まっているはずのツール・ドゥ・フランス、今年はなんと8月29日から始まるそうだ。

 出発は南仏のニース。最終日は9月20日。後にずらして決行ということらしい。

 8月の終わり、世界のコロナ感染状況はどうなっているのやら。少しは収束していてくれることを願うばかり。

 コヴィッド19は、人間が少し油断すると をそのスキをついて入り込んでくる。経済を動かすのなら、人間はもっとウィルスを抑え込むという強い意識がないと収束してくれないような気がしてならない。

 その抑え込むための道具の一つがマスク。フランスでは8月1日から着用が義務化されます。

 飛沫感染を防いでくれるから必要不可欠なものなのですが、困るのは、着用すると顔の表情がわからなくなること。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 マスクをすると、確実に顔の半分がかくれてしまい、相手の表情は目だけで判断しなくてはなりません。

 ああ、この方、笑ってたんですね〜。安心しました。

 こうして黙って電車に乗っている時は、顔が半分かくれていてもなんの問題もありません。

 しかし、こんな時は、ちょっと不自由です。

 「いつもお客さんと挨拶をかわすんですが、表情が見えないとどうも具合がわるいですよ。いつもならニコッとするだけで十分なんですがね」

 そう言われると、微笑んだり笑ったりする時は、目より口を使っているような気がします。

 その口が隠れてしまうんですから、表現の手段を奪われたも同然。

 さらに、男女の出会いにも影響が出ます。

 「マスクで顔が隠れていた女性がマスクを取った途端に、ええっ、こんな顔!とびっくりしたことがありますよ」と男性。

 「相手がにっこり微笑んでるのかなと思うと、そうでもなかったりで、正直ちょっと難しいですね」と女性。

 眼と眼があってなんとやらといいますが、目だけじゃ微妙な感情が伝わらないですねえ〜。

 そこで、心理学者のパトリスさんを訪ねました。パトリスさんは、言語と肉体表現の専門家だそうです。

 どうやればマスクをしたまま上手に意思疎通ができるのでしょうか?

 「そのためには動作が重要になってきます。育った環境によって異なりますが、例えば、地中海地域の人たちは身体を大胆にうごかして意思疎通を図ることが多いようです。その方が相手に伝わりやすんです。声の調子も重要な要素になってきます」とパトリスさん。

 確かに、声の調子で相手に分かってもらうこともできますね。ただ、耳の不自由な方々にとって、そう簡単ではありません。

 「耳が不自由だということを伝えて、唇を読むのだと言うと、皆さん、分かってくれますよ。マスクを外して話してくれます」とオリヴィエさん。

 カフェのテラスで一休み。お店の方が注文を取りに来ました。声が聞こえないから唇を読むんだと説明すると、マスクを外して話してくれます。

 マスクがこんな問題を引き起こしているとは気が付きませんでした。

 この場合は、声は出さずに動かすだけにすればいいのかも。

 このコロナ禍ではマスクは必要不可欠。いろいろ工夫をしながらマスクと共に生活していく必要があるようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、私はレストランで働いている。今週になってからお客に怒鳴られたり脅されたりしたのはこれでもう3回目だ。なぜかって、客がレストランに入ってくるやいなや、マスクをしてくださいと言ったからなのだ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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