ヴェネツィアは今・・・ [イタリア]
今日、帰宅する途中でスーパーに寄って買い物したら、入れる袋がなかったのでレジ袋の大を5円で買った。買ったのは初めて。いつもは買い物袋持参。
5円で買ったレジ袋は、これまでの無料のものとは違って生地が分厚く丈夫にできている。
恐らく、これまでの薄っぺらいレジ袋は5円では高すぎるんだろう。5円で売るにはそれ相応のものにする必要があったんじゃないだろうか?
わが家ではレジ袋をずっとゴミ袋にしてきたけど、もう在庫がない。レジで買うより100均で買ったほうがいくぶんが安いらしい。
先週、行ってみたけど売り切れ。同じことを考える人が大勢いたらしい。なにか方法を考えなくてはならない。
それはさておき、先日は観光客が途絶えたサントリーニ島を紹介しましたが、今日はベネツィアです。今の様子を見てみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
毎年3000万人が訪れるというヴェネツィア。しかし今のサンマルコ広場はこの有様です。
一年前の今頃はこんなでした。住民一人につき600人の観光客、なんていう数字も出ていたくらいです。おかげで住民は移動するのにも一苦労。
ところが今はガラガラ。運河の渋滞もなければ、路地を散策する人も殆どいません。
サントリーニ島と同じで観光客の多くはアメリカ人か中国人。この方々は今、自国から出ることが難しい状況です。
「テレビの番組で人で一杯なのを見てますが、今はこの通りほとんど人がいません」と男性。
「いつも観光客でごった返してますから来るのをやめてました。でも今は街を独り占めできますよ」と女性。
サンマルコ広場からすぐのところにあるのがため息橋。今はのんびり眺めたり記念写真を撮ったりできます。
さらにこちらは水上バス。
「普通なら観光客が一杯で座ることなんてできません。しかもぎゅうぎゅう詰めです」と住民。
しかし、良いことばかりではありません。やっと入国が緩和されたとはいえ、観光業は大打撃を受けています。前月に比べると観光客は3分の2の減少。問題は住民の85%が観光業に頼っていること。しかし、カフェもゴンドラもガラガラ。
「いつもなら毎日50人位を乗せるんですが、今年はまだ一人もいません。ちゃんと仕事をして心地いい疲れを感じたいですよ」
お店もしまっているところが多そうです。ホテルはと言えば、800軒の内50軒しか開業していません。
こちらは4つ星ホテル。通常なら満室ですが、今は30%しか埋まっていません。
「ここは当ホテルでも6室しかないスイートルームです。通常2000ユーロのところ今なら500ユーロで宿泊できます」とホテルの方。
観光業界にとっては痛手ですが、この静なヴェネツィアを見直し大切にしようと考える人達もいます。
「観光客が大挙しておしよせるなら街は死んでしまいます」
このグループ、これまでの観光スタイルを打破し、ボートの数や観光客の数に制限を加えるべきとしています。
「記念写真をササッと撮ってインスタグラムにアップしておしまいみたいな観光はやめて、もっと美しいヴェネツィアをじっくりと味わって欲しいんです」
一方、観光業界の方ではいつもの観光地にもどるのは2023 年になってからと予想しているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家族と離れて、夫と義理の母親と一緒に暮らしている。今年の夏、一週間だけ家に家族を泊めたいと言ったら夫が言った。『うちはホテルじゃないぞ』」
VDM(Vie de Merde)より
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