ニースのドン [コート・ダジュール地方]
地獄のような暑さ。おかげでエアコンはフル稼働。窓でも開けようものなら熱風が流れ込んでくる。
ラベンダーは湿り気を嫌い日当たりを好むというので、ずっと外に出していたけど、殺人的なこの暑さに怖くなって、3時くらいには室内に避難させた。
正しい対応なのかどうかは不明。せっかく種から育てたラベンダーだ。枯れさせたくない。
それはさておき、バカンス真っ只中の南仏ニース。一瞬、観光客を驚かせるのがお昼のドン。

下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年8月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
地中海のリゾート地ニース。正午になると教会の鐘がなり始めます。
と、同時にいきなりドン!大砲の音?観光客の皆さん、ビクッとして音の聞こえる方を一斉に見ています。
「ええ、そうですね。びっくりしました。周りの皆さんも同じですよ」と女性。
ちょっとマダム、マスクはちゃんと鼻の上まで被せないとダメですぞ。それに話をする時にこそ口をマスクで覆うべし。
「いや、知らなかったですね。何回も来てるんですけど、この音を聞いたのは初めてです」と男性。
「慣れてる人もいるようですが、私達は初めてなんで驚きました」と女性。
ニースでは、1861年からの習慣で正午になると空砲が鳴らされます。
きっかけはニースにやってくる退役軍人の英国人。
その奥さんが午前中に散歩に出ると必ずお昼の時間に遅れて帰ってくる。そのためお昼の時間を知らせるために空砲を鳴らすことにしたんだそうです。
「奥さんがわざと遅れて帰ってくるので、毎日、正午になると空砲をならすことにしたんです。もちろん市の合意を得た上でのことです」
今ではお城の上の大砲は姿を消し、1920年からは火薬だけで鳴らすようになったのだそうです。
「毎日欠かすことなく昼食の時間を知らせるためにこの仕事をしてきました。かれこれ30年になります。誇りに思ってますよ」と花火師。
地元に人たちにとっては生活のリズムに欠かせない空砲になっています。
「一日のちょうど半分が過ぎたってことがわかりますからね」と女性。
「空砲がなると、あっ、昼食の時間だ!ってなります。それにお昼を食べる前には一杯飲むってことでもありますからねえ〜。大砲が鳴ってくれると絶対わすれないですよ」とお店の方。
そう言えば、明治時代に日本でも正午に空砲が鳴らされていたようです。ドンがなると皆が一斉に仕事の手を止め、お昼をたべていたんでしょうかね?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、料理などしたことのない妻が、昼食を作ると言う。結果は、火災報知器がちゃんと稼働することを確認できただけだった
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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