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セーヌ・マリティムの旅1 [ノルマンディー地方]

 8月も残りわずかとなりました。

 今日から5回のシリーズでフランス北部のセーヌ・マリティム県を巡ります。

 第一回目の今日は、英仏海峡を望むコート・ダルバートルと呼ばれる海岸線にある小さな村ヴール=レ=ローズ(Veule-les-Roses)を訪ねます。

Paris_SeineMaritime.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年8月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

20200824.jpg

 セーヌ・マリティムと言えば断崖絶壁の続くこの海岸線。130キロに渡って続いています。

 「この白い石灰岩の色から、この辺りの海岸をコート・ダルバートル(Côte d'Albâtre)と呼ぶようになりました」

 この風景に創作のヒントを得ようと多くの芸術家がここを訪ねました。その中にはクロード・モネもいたそうです。

 こちらは18世紀に建てられたサン=ヴァレリー=アン=コーの灯台。高さは12メートルほどしかない小さな灯台です。

 「この辺りは港が一つ、灯台も一つしかなかったのでシンボルのような存在なんです」

 この断崖絶壁の海岸線の間にあるのがヴール=レ=ローズ村。フランスで最も美しい村の一つです。

 ここで栽培されているのがクレソン。パトリックさんは45年も前から栽培を続けています。

 クレソンは植え付けから収穫までに一ヶ月ほどかかるそうです。

 30年前には150軒の農家がクレソンを栽培していましたが、今は10軒ほどになってしまいました。

 この地域で14世紀から始まったクレソン栽培。時代の流れとともに消えていってしまうのでしょうか?

 その時代の流れは建築物にも足跡をのこしています。このような木骨構造の家が主流だった時代から、石づくりの家へと変貌を遂げています。

 「16世紀頃から石造りの家が建てられるようになりました。家の壁には砂岩や海岸のじゃりを割ったものが使われています」

 田舎らしさを感じさせる水車。この水車を回す動力を生み出しているのが、フランスで最も小さな川ヴール川です。

 村の中心を流れていますが長さは1キロあまりしかありません。魚が泳いでいるところを見ると、水はきれいなようです。

 この川の行く着く先が海。海岸には小さなビーチができていました。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、うちの亭主が急に田舎のど真ん中で車を止めた。時間は10時半、走行距離は111,111kmを指していた。そして、彼が言った。『11時11分になるまでは発車しないよ』・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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