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セーヌ・マリティムの旅2 [ノルマンディー地方]

 シリーズの二回目は、前回のヴール=レ=ローズから海岸沿いを40キロほど下ったところにある、かつて漁港として栄えたフェカン(Fécamp)を訪ねます。

Paris_SeineMaritime.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年8月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

20200825.jpg

 フェカンの港。

 よく見るとプレジャーボートがたくさん並んでいるようですが、ここは500年に渡って漁港として栄えてきました。

 しかし今は、ほとんどの漁師が港から姿を消してしまいました。その歴史を物語る博物館を訪ねてみましょう。

 漁がさかんになったのは16世紀初頭。漁師たちはタラを求めて船を出し大西洋を横断したそうです。

 当時タラはホワイトゴールドと呼ばれるほど高価なものでした。

 こちらの男性お二人は40年間漁師として働いてきました。一隻の漁船に56人が乗っていたといいますから、かなり大きな船です。

 漁師たちは一年のうち10ヶ月を船ですごしました。

 「漁場に到着するとすぐに仕事が始まりました。12時間働いて6時間休憩、また12時間働いて6時間休憩、これの繰り返しです。週末の休みもなければ祝日もありませんでした。3ヶ月から5ヶ月ほど海に出て毎日のように働いていましたよ」と元漁師。

 大変な重労働でしたね。そのおかげでフェカンは漁港としての名声を得たのでした。

 もう一つの町の名声がこちらの飲み物ベネディクティヌ(Bénédictine)。

 ブランデーから作られたリキュールです。こちらの方がその功労者アレクサンドル・ル・グラン。

 19世紀、彼が300年前にベネディクト派の修道士が書いたリキュールの製造方法を発見したのがきっかけでした。

 「修道士は化学の研究者であり実験家であり醸造家でもあったんです。アレクサンドルはその修道士が作っていたリキュールを蘇らせたんです」

 ここは彼のために作られたベネディクティヌ宮殿。19世紀に建てられたネオゴシックとネオルネッサンス様式の建造物です。こんな豪華な宮殿を建てるくらいですから、リキュールはかなり売れたとみえます。

 中にはアレクサンドルが収集したものが展示されています。

 「ゴシック様式とルネッサンス様式が共存していますが、自分の収集物を展示するのにふさわしい作りにしたのでしょう」

 ここには醸造所もあります。使われたのは27種類の香辛料や果物。その調合は秘密とされてきました。

 醸造されたベネティクティヌは樽につめられ、18ヶ月間こちらの蔵で寝かされます。

 フェカンでは年間150,000本のベネディクティヌが製造され、国内外で販売されているそうです。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、生産的になろうとがんばった。庭のお手入れ、日曜大工、釣り。おまけにお隣さんを手伝ったりもした。全部がうまくいって気分爽快。とは言っても、これはゲーム『どうぶつの森シリーズ』の中だけのこと[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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