セーヌ・マリティムの旅3 [ノルマンディー地方]
シリーズの三回目です。
セーヌ・マリティムとそのお隣の県の一部をあわせた地域をペイ・ドゥ・コー(Pays de Caux)(コー地方)と呼びますが、今日はそこを訪ねてみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年8月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはコー地方のアンフルヴィル=レ=シャンに広がる広大な畑。
アントワヌさんは40年も前からここで作物を栽培してきました。
周りを見渡しても家らしきものはみつかりません。しかし、上から見ると建物がみえてきます。
四方を木に取り囲まれています。海風から建物を守るためだそうです。
16世紀にこのような建物が数多く作られました。中に入ると池があります。昔は井戸がなかったのでこの池が重要な役割を果たしていたそうです。
そして、これらの家はそれぞれ距離を置いて建てられていました。
「この辺りは風が吹きます。そのため火事が起きると延焼するリスクが高いんです」
延焼防止のために離れて立っていたんですね。
クロマジュール(clos-masure)と呼ばるこれらの建物は、かつては数万軒もありましたが、今では10軒ほどになってしまったそうです
一方、こちらはモットヴィル(Motteville)にある17世紀に建てられた教会。美しいですねえ〜。
エルヴェさんが10年前から修復を推し進めてきたおかげです。当時には珍しく大聖堂と同じように2つの鐘楼があります。
「当時、こんな教会はありませんでしたから、革命的と言っても良い建物です」
この教会は12世紀に作られた礼拝堂のあった場所に作られてるため、柱や壁に礼拝堂の一部が残されています。
この教会のあるモットヴィルは人口800人ほどの小さな村。
「村を歩けば必ずあの教会を見ることになります。灯台みたいなものですね」
「教会は我々の自慢の建物なんです。外観も中も素晴らしいですよ」
そしてコー地方のお宝は、ここにもありました。アルヴィル=ベルフォス(Allouville-Bellefoss)にある樹齢1100年というナラの木。
幹の空洞部分は礼拝堂になっています。長生きの木は神聖なもの。しかも今でも元気に緑の葉を茂らせています。
直ぐ側には教会もあります。有名な観光スポットであり、巡礼の地でもあるようです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、17ヶ月になる息子を連れて散歩に出た。立ち止まっては木や花や動物たちを見せたものの、息子が興味を示したのは、唯一、ゴミ箱だった。1時間以上もゴミ箱をじっとみつめていた」
VDM(Vie de Merde)より
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