15分の街 [トピックニュース]
フランスの猛暑は終わったようだが日本はまだまだ続く。
一度涼しくなってまた暑くなるときついなあ〜。コロナ疲れと猛暑疲れを実感する今日この頃。
久しぶりにWHOのコロナ感染レポートをチェックしたら、毎日だったのが直近の一週間分をまとめたリポートに変わっていた。さらに100万人中の感染者が何人かという数字も出てきた。
例えば日本の場合、8月30日までの総感染者数は67,264人で100万人中なら532人となっている。フランスの場合は256,829人で100万人中3,935人が感染していることになる。
この100万人中の感染者数は欧州の国はどこも4桁。北米・南米になると5桁。オーストラリアが1,002人、ニュージーランドが286人だから、日本の532人はやはり少ない。
さて、コロナ感染で公共交通機関の利用を避ける人たちが増えていますが、徒歩15分でどこにでもいける、そんな街があるそうで「15分の街」と呼ばれているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年8月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
とある都市開発者のこだわりが「15分の街」。それがl現実に存在するそうです。
ここはブルターニュ地方の都市ナントの中心街からすぐの界隈。
「ここから遠いところにいくの?」と女の子。
「そうでもないよ。自転車で5分もかからないからね」とパパ。
この地域には、自宅、職場、パン屋、学校、商店街、病院、娯楽施設の全部が、徒歩なら15分、自転車なら5分以内のところにすべて揃っているそうです。
「仕事で忙しいのでオフの時間がなかなかとれない。だからこそ日々の暮らしはできるだけ近場ですませてゆったり過ごしたいんですよ」とピエール=アントワヌさん。
幼稚園まで娘を迎えに行ったらささっと買い物をすませます。
「生活がぶつぶつ途切れないで過ごしやすいですよ」
この地域の都市づくりは住民が時間を無駄にしないことというのが基本構想でした。
「ここにはレストラン、あちらにはタバコ屋、そしてここには乳製品の店があります」
わざわざ遠くに出かけなくても近場で全部済ませられるようになっています。
さらに住民同士のつながりも重要です。こちらのスペースは、コーヒーを飲んだり仕事をしたりと、自由に使用することができます。
こんな街をデザインしたのがこの方、カルロスさんです。
「コロナ感染で皆が細かなことを気にするようになり、なんでも不必要に困難に見えてきて、時間がないといつも焦っている。家族に目を向ける余裕もなく、子どもたちの成長をみまもることもないような世の中になってしまいました」とカルロスさん。
それ故、15分の街が注目されているというのです。
一方、こちらはセーヌ=マリティム県にある人口11,000人ほどの町。大きなショッピングセンターが郊外にあるため誰もが買い物は車ででかけます。
「ちょっと車がないと無理ですね」
そして道路での自転車通行は禁止。今から自転車道を整備するとなると莫大な費用がかかってしまうそうです。
15分の街を作るのは容易ではなさそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、静かで平和だと評判の住宅街に引っ越してきて6ヶ月になる。その間、うちの近所で2件も殺人事件が起きた」
VDM(Vie de Merde)より
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