週末はヴィリニュスで(再訪) [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はリトアニアの首都ヴィリニュスを旅します。2年ほど前に一度行っているので今回は再訪。以前とは少し違った旅になっているようです。
パリからヴィリニュスまでは空路の直行便で3時間弱。
では出発!
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
バルト海の海岸線、中世のお城・・・。
フランスの10分の1の国土しかないリトアニア。首都ヴィリニュスを訪ねればその国の全体が分かると言います。
首都にはバロック様式の建築が並び、市街地は再整備され、エコツーリズムも導入されました。毎年、3万人のフランス人が観光に訪れるそうです。
まずは、冒頭に登場したバルト海の海岸線を散策してみましょう(青印)。その距離は100キロほどにも及びます。
ここはユネスコの世界遺産に登録されている自然公園。荒々しい波と強風が止むことはまれです。自然保護のため海水浴を禁止しているところがほとんど。その自然に惹かれて多くの観光客がやってきます。
「フランスにはエッフェル塔があるように、我々の国にはこの自然があるんです」と男性。
「ここなら穏やかな気持になれます。そのせいか、多くの芸術家たちがここにやってきました」と女性。
夏でもどことなく寒そうな感じがしますが、男の子が海水浴を楽しんでいました。
「海水は暖かいし、風のおかげで大きな波が押し寄せてきます。波乗りができて楽しいですよ」
「残念ですが、今日はいい天気とは言えませんね。でも6月と7月は晴れの日が多いですよ」と女性。
沖には細い半島のようなものが横たわっていて、外側は荒海でも内側は静かな海。
ここを訪れたのがサルトルでした。1967年のことでした。
「彼はよくこの砂浜を散歩していました。強風に向かって歩く姿が写真に残っています。それでここに銅像が設置されたんです」と男性。
確かに、ちょっと漫画チックだけど風に向かっているのがよくわかります。 さて、リトアニアの海岸近くでよく見つかるのが琥珀。太古の虫が中に閉じ込められていることでも知られています。
こちらが地下から掘り出されたばかりの琥珀。
「これは貴重なものです。キロあたり6000ユーロほどで取引されます」
お金持ちの中国人が欲しがっているからと言って、無闇矢鱈と掘り出すことはしないそうです。
「これはリトアニア人にとって黄金と同じなんです。子どもたちにもそれをしっかりと教えておく必要があると思います」
琥珀は国のお宝なんですね。
さて、次はヴィリニュスの市街地へ向かいましょう。
現在の人口は60万人。街ができたのは14世紀のことでした。ガイドさんが連れて行ってくれたのは市場(オレンジ印)。
この加工肉のお店で試食したのが豚の脂身。特産品だそうです。塩とコショウで味付けしてあるそうです。ラーメンなんかに入れたらおいしいかもしれないですね。リトアニアではパンに乗せて食べたり野菜と一緒に食べたりするようです。
そしてもう一つの地元のグルメがこちらのパン。パイ生地の中にチキン、ポーク、チーズが入ったキビナスという名のパンです。ちょっと小腹が空いた時なんかに食べるとよさそうです。
グルメを堪能したら少し変わった場所に行ってみましょう。それは湖の真ん中にできたお城(緑印)。ここはヴィリニュスから30キロ足らず西に行ったところにあるカルヴェ湖。お城はその中の小島、トラカイ島に建てられています。
15世紀、この島がリトアニアの最初の首都だったそうです。
「水が透き通っているでしょう。ここは世界で一番美しい湖ですよ」と観光ボートのガイドさん。
お城は30年かけて修復されました。
「リトアニアにはお城がたくさんありますが、そのほとんどが廃墟になってしまいました。このお城は私達の誇りなんです」
トラカイ島城はリトアニアの最大の観光スポットになっているそうです。コロナ禍でも近隣の国から観光客が訪れるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、高校生2人を連れて海でバカンスをすごしていた。2人はプールの波と海の波を比べ始めた。すると突然、1人が言った。『なあ、海の波って何時になると止まるんだろうか?』」
VDM(Vie de Merde)より
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