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フランスの美しい広場3 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 シリーズの三回目は、フランス北部の都市アラス(Arras)にあるエロー広場(place des Héros)。

 英語で言えばヒーロー広場。ヒーロー、ヒロインのヒーロー。名前には何か由来があるんでしょうか?

Paris_ArrasN.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月30日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

20201007.jpg

 見事な建物に囲まれたエロー広場。目の前の塔に目を奪われます。

 広場を取り囲んでいるのは155面のファサードとそれをささえている350本の柱。交易の中心として栄えてきた歴史を物語っています。

 今の広場では、一般市民が買い物するための市が立ちます。

 「ここで仕事ができてありがたいですよ。市場はアラスの風習になってるんです」とお店の男性。

 「美しい広場ですし居心地もいいですよ」と女性客。

 「この広場は素晴らしいですよ。あそこには熟練の職人さんが作ったステンドグラスがありますし、あちこちに素敵な装飾もあります。これ以上何も要らないわね」

 この市場では農家の方が直接収穫した野菜を販売しています。

 「見事な塔に石畳、それにアーケードもあります。ここで仕事ができるなんて特権ですよ」

 ガイドブック片手に散策する観光客の姿もあります。

 「私の住んでいるノルマンディーにはこんな建物はありませんから面白いです。あの塔の下からは地下は見学できるんですよ」と観光客。

 そんなわけで一緒について行くとこになりました。

 広場の下にはこんなものがありました。ここはかつて石切場だったようです。地上12メートルのこの場所は一年を通じで気温は13℃ほど。夏は涼しくていいですね。

 第二次世界大戦の時は、防空壕の役割を果たしていたそうです。

 この大戦で広場の80%が破壊されてしまいました。戦後になって、かつてとそっくりそのままに復元されたそうです。

 その時、大戦中のレジスタンス運動家を讃えて、エロー広場と名付けられたそうです。

 さて、エロー広場の特別席に君臨しているのがこの美しい塔。この姿を陶器に描いている女性がいます。

 「四季ごとに異なる姿を見せてくれる塔を描けるのはこの上ない喜びです」とクリステルさん。

 クリステルさんは、18世紀にこの地で生まれたブルー・ダラス(bleue d'Arras)(アラスのブルー)と呼ばれる陶器を今も作り続けています。

 高温で焼いているうちにこの独特のブルーが生まれてくるのだそうです。

 アラスの名物は他にもあります。それがネズミのチョコレート。

 14世紀、アラスはアラと呼ばれていました。このラというのがフランス語ではネズミ(rat)を指します。

 当時、この地を支配していたスペインを猫になぞらえ、たくさんのネズミが猫を誘い出せば、街が開放されるに違いないと人々が言ったことから生まれたチョコレートだそうです。

 塔の展望台に上がれば、広場を一望できます。

 12〜3年前のこと、この広場を実際に塔の上から見下ろしたのでした。そして、ギルド風の建物が並んでいるのを見て、フランスも北部になるとこんな建物があるんだなあと思ったものでした。懐かしい旅の思い出です。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、娘が言った。『パパがスーパーヒーローだったら、しょっちゅうスーパー疲労になってるね』[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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