週末はマコンで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、ワインの生産地として知られるブルゴーニュ地方のマコン(Mâcon)を旅します。パリからは高速列車で2時間足らず。
では出発!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
秋のぶどう畑。区画ごとに赤や黄色に色づいています。
その中に突如現れるのがこの岩山。ソリュトレの岩山(Roche de Solutré)です(青印)。
それにしても、あんなところに登ってよくウロウロできるもんですね。脚がすくみそう。
しかし、取材班もこれからあのてっぺんまで登るそうです。住民の話によれば、標高493メートルの頂上までは45分ちょうどで登れるそうです。
ゴツゴツした道を登って到着。かかった時間は20分。頂上からは360度の眺めを楽しむことができます。
「昔、この辺りで発掘が行われ、有史以前の馬の骨が数多く見つかりました。そのため、当時の人間は崖から馬をつき落として狩りをしていたという恐ろしい伝説が生まれました。でも実際は、崖の上ではなく麓で狩りは行われていたんです」とガイドの方。
このソリュトレの岩山には、元フランス大統領のミッテランが毎年登っていたそうです。側近やメディアの取材班も動員して大騒ぎですね。毎年恒例の岩山詣でになっていたようです。
さて、マコンとその周辺には10ほどのお城があるそうです。その中の1つ、コルマタン城を訪ねてみましょう(赤印)。
この城はリュクサンブール宮殿をモデルに立てられたそうです。空から見たお城の全景。美しいですね。
中に入ってみると、17世紀、マリー・ドゥ・メディシス時代の室内の様子がしっかり残されていました。豪華な装飾の数々。豊かな貴族の住まいだったことを物語ります。
「ここは音楽を楽しむ部屋でした。テーブルは食事をするためにここに運ばれてきたものです」とオーナー。
そして、こちらは書き物をするための書斎。
「ここは城全体に格調をもたらす重要な部屋です。昔は数多くの書斎が作られていたのですが、今ではフランスで唯一残っているのはここだけになりました」
次は、モビレット(自転車にモーターをつけたような小型バイク)に乗ってぶどう畑を散策しましょう。時速20キロほどで2時間の散策を楽しんだら、最後は美味しいワインとソーセージのランチタイム。ぶどう畑の中でいただくワインのお味は特別でしょうねえ〜。
さて、そろそろ今晩の宿へとむかいましょう。それがこちら。ぶどう畑の中に、ワイン樽を利用して作られた宿。一泊69ユーロ。離れになっているので隣を気にせずのんびりすごせそうです。
翌日は、マコンから25キロほど北西に行ったところにある町クリュニー(Cluny)を訪ねます(緑印)。
ここは修道院があることで知られていますが、中世の頃はフランスのキリスト教世界で強大な力をもっていたそうです。そのせいか、立派なファサードを持つ古い建物があちこちに並んでいます。
どんな家なのか中を見てみたいということで、ドアをノックしてみました。みなさん、気さくに中を見せてくれました。
中世風の作りの窓を開けると、お隣さんと挨拶を交わします。なんだか列車のボックス席みたいになってます。
別のお宅ではダイニングルームを見せてくれました。
「天井を見てください。天井裏の古い木組みが見えますよ」
かなり古いですね。1000年以上の歴史がありそうです。
また別のお宅ではバスルームに案内されました。ここには12世紀頃の礼拝堂の遺跡が残されていました。
「自分が家の持ち主だとは思えなくなります。私はただの通りすがりのものでしかない。ここにはあまりに長い歴史が刻まれているからです」
次は、フュイセ(Fuissé)にあるワイン蔵を訪ねます(こげ茶印)。ここは元教会。ワイン蔵に作り変えたそうです。確かに、教会の内装が残っています。
最後は、ソーヌ川で釣りを楽しみましょう。大きな魚が釣れたようですが、ナマズ?このままリリースしました。
そうこうしているうちに日は西に傾き、夕日の輝く時間となりました。2時間足らずでパリに戻れるとなると、ギリギリまで旅を楽しむことができます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、同僚と一緒にランチにでかけた。彼女が何を食べているか、料理を見なくてもすぐに分かった。なにしろ、口を開けっ放しにして食べていたから」
VDM(Vie de Merde)より
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