地元のボジョレ解禁日 [フランスのワイン]
外出制限の続いているフランスでは、生活必需品を売る商店に限って店を開けることが許されている。
そのため多くの商店や施設が苦しい経営を強いられている。
そして、うちも ”生活必需品”と認めてくれ!と、路上で死んでも構わないとばかりにハンガーストライキを始めてしまった自動車教習所の先生も現れたとか。
一方で、ゲーム類の販売はこれまでにないほどの売れ行きだったそうだ。家族が家の中に閉じ込められてできることと言えば、ゲームってことか・・・。
さて、昨日はボジョレ・ヌヴォーの解禁日でした。解禁日の産地はどんなだったんでしょうか?
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月19日に配信)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
解禁日の朝、村の広場には人影はありません。いつもなら前日から人が集まり始め、夜中の0時を回った頃に、ワイン樽の蛇口を開けてお祝いしたはずですが、そんなことがあったようにも見えません。
ただ、こちらの蔵で、静かに解禁のワインを味わっている方々がいらっしゃいました。
「カシスの味わいがします」と男性。
「フランボワズの香りがします」と女性。
「もう伝統行事なんですよ。友人や家族に振る舞って、楽しむんです」と男性。
今年はコロナ感染で大勢が集まって祝うことは禁止ですが、各家庭に配達することは許されています。
「外出できない一般家庭の皆さんにワインを届けることにしました」とワイン農家のジャン=リュックさん。
こちらのレストランでは料理用にボジョレ・ヌヴォーを注文しました。
ハンバーグみたいなものにドボドボっと注ぎ入れています。ハンバーグじゃなくアンドゥイエットでした。スライスしてあるようです。
一方、こちらは個人で購入した方のお宅。
ワインを届けると、ハムやチーズでもてなしてくれました。乾杯して一緒に新酒を味わいます。
「ワイン農家さんは熱心ですからね。その仕事ぶりには敬意を払います」
例年なら2千万本のボジョレ・ヌヴォーが世界中に輸出されるところですが、コロナ禍の今年は売上が落ちるのはやむなし。
しかし、毎年のお祝いだけは静かに行われているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新しいお隣さんがやってきた。なんとそれは元カノ」
VDM(Vie de Merde)より
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