拾う神あり [地方の小さなできごと]
最近、マスクはせず、フェイスシールドや口の周りだけを覆う透明のシールドをしてテレビに出てくる人をよく見かける。どうもあれはいただけない。
表情が見えていいとは言え、透明の板が息で曇ったりするのを見ると、なんとなく不潔な感じがする。多分、唾液の飛沫もあそこにへばりついっているんじゃなかろうか?などと思ってしまう。
表情はわからないけど、普通のマスクの方が安心して見ていられる。
それはさておき、ボルドーの市長さんの一声で、今年は市庁舎前の広場にツリーが飾られなくなりましたが、そのモミの木を引取ることにした町がありました。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月20日に配信)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
高さ19メートル、幅6メートルの巨大なモミの木が設置されてようとしています。
ここはコレーズ県の人口8千人ほどの小さな町マルモール=スュル=コレーズ(Malemort-sur-Corrèze)。
今年はこの巨大なモミの木を町に迎えることができてとても誇りに感じているそうです。
「美しい木だね」と男性。
「素晴らしいモミの木です。町民は皆喜んでますよ」と女性。
今週の初め、町から5キロほどのところにある栽培所で切り倒されたこのモミの木、本来ならボルドーの市庁舎前に設置されることになっていました。
しかし、ボルドーの市長が環境破壊と無駄な経費を理由にツリーを飾らないことにしたため行き場をなくしてしまいました。
そのモミの木をマルモールが6000ユーロで引き取ることにしたのです。
「このモミの木は、農薬などない、きれいで豊かな水に恵まれたコレーズ県で育ったんです。再生可能な状態で育ったモミの木なんです」と町長さん。
ツリーとして使われたモミの木は、枝葉はチップに、幹は街のベンチに作り変えられ再利用されることになっています。
それに、モミの木は要らない!となると、栽培業者が打撃をうけることになります。
町の人達にとっては、クリスマスにツリーを飾るという伝統を絶やさないことにもなります。
「今年のツリーは本物ですよ」と男性。
「クリスマスですよ。ツリーがあるからこそのクリスマスです。厳しい時だからこそ、美しいツリーを見て夢の世界に行ってみたいんですよ」と女性。
数日内にもモミの木の装飾が始まるそうですが、まずは無事に設置できたところで祝杯です。
あれは、ボルドーワインだったかしら???
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、水槽の金魚が死んでしまった。10歳になる娘に悲しい知らせを告げると娘が言った。『それなら水槽はさっさと始末して。クリスマスツリーを飾るスペースが広く使えるわ』・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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