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ピッツァの自販機 [トピックニュース]

 フランスは、一旦は減少していた一日の新規感染者数が、水曜日には25,000人に跳ね上がってしまった。

 外出制限解除の目標だった5,000人にはほど遠く、さらなる強い対策が検討されているとか。

 レストランやバーは20日まで休業と決まっているが、その先は不透明。マリーヌ・ルペンが「再度の外出制限には反対!」と言っている。さもありなん。

 それにしても一日25,000人というこの数字、他人事とは思えなくなってきた。こうなると頼りにするのはワクチンってことになるのか・・・。どの国も対応に苦しんでいる。

 アメリカはそれに輪をかけてあの騒動。朗報は民主党が上院の残り2議席を確保したことくらいか。

 それはともかくとして、今日の話題はピッツァの自販機。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年1月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ピッツァの試食会?どうもそのようです。とは言っても、このピッツァ、自販機から出てきました。でも冷凍ではなく、ほっかほかの焼き立て。すぐに食べられます。

 この自販機、春先の外出制限の頃からあっという間にフランスのあちこちで見かけるようになりました。現在、1,600台が全国に設置されているそうです。

 見た目はどこかで見たことのある配達ピッツァとかわりありません。

 どうやって購入するかというと、画面に出てくるメニューの中から一つ選びます。お値段は平均で10ユーロほど。3分程待つと焼き立てが出てきます。

 自販機の設置場所は、都市部からはなれた道路沿いやショッピングセンターの片隅。

 こうなるとピッツァ職人なんて要らない!なんてことになってしまうのでは・・・。それを確かめるためにヴォージュ地方の小さな町を訪ねました。

 1年半ほど前、ヤスミヌさんとグレゴリーさんはピッツァ自販機を5台購入。それまで営んでいたレストランを小規模のピッツァ工場に作り変えました。

 成功の鍵は、全部手作りだということ。生地を作ってソースを塗り石窯で焼いたら、具をのせます。これを箱に入れて自販機に補充。これで10日間保存できるそうです。お客さんが来てボタンを押したら中で焼かれて出てくるという段取りです。

 なるほど、そういうことになっていたのか。フルで働く従業員は3名。

 「早朝や夜遅くまで働く必要がなくなりました。日曜日は必ずおやすみ出来ます。それにお客さんと接触する機会がありませんから安心です」と従業員。

 そんなわけで、一台50,000ユーロもする自販機を設置する人が増えているそうです。

 こちらはその自販機を製造している工場です。作っている自販機は2台でワンセット。片方は冷蔵庫になっていて、もう片方は常に200℃のオーブンになっていて、全自動ですぐに食べられるピッツァを作ります。そうなると人手は不要?いえ、管理する人が必要です。ということは誰かが失業してしまうという事態は避けられそう。

 そうなると問題はおいしいかどうか。星付きレストランのシェフに2種類のピッツァを試食してもらいましょう。一つは手作り、もう一つは大量生産のピッツァ。どちらも自販機で手に入れたもの。さあ、どちらがおいしいんでしょうか?

 「これはあまり良く焼けてませんね。でもこちらはいい色に焼き上がってます」

 ということで、手作りピッツァの勝利。でも、本当に美味しいかどうか自分で試食して確認してみたいところです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、夫が私にもっと腹筋を鍛えなくてはいけない、このままでは私のお腹はピッツァの生地みたいだという。だって私、3ヶ月前に出産したばかりよ」

VDM(Vie de Merde)より


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