週末はベオグラードで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はセルビアの首都ベオグラードを旅します。パリからは空路の直行便で2時間20分。
ユーゴスラビア時代の首都でもあったベオグラード。内戦が始まったのは30年以上も前になりますね。日本に非難してきた人もいました。今はどんな都市になっているんでしょう?
では、出発!

下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年1月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
7000年という欧州でも最長の歴史を保つ都市の一つベオグラード。そんなに長い歴史があるとは!
7000年の間に、ケルト、ローマ、ブルガリア、ハンガリー、オスマン・トルコ、オーストラリアなどに支配されてきました。その歴史を感じさせる町並みがあるかと思えば、ソビエト時代のコンクリートの建物も現存しています。28年前までは社会主義国の一つでした。
まずはガイド付きツアーで社会主義時代を観光してみましょう。乗り込むのはこの車。旧東ドイツの大衆車トラバント。運転手兼ガイドはこちらの女性、マリアさん。
「ここは社会主義時代の元国会議事堂です。大きくて威圧的。その権威を見せつけるためです」
そしてこちらは、当時、最強だった企業グループの建物。1990年に経営難となり消滅してしまいましたが建物だけは残っています。35階にはレストランがあり特権階級の人たちがここで会食をおこなっていたそうです。今ではカウンターにホコリが・・・。
そしてテーブルには1995年の最後のメニューが残されていました。ローストチキン、野菜スープ、きのこのリゾット・・・。
次は列車に乗りましょう。列車と言っても、普通の列車ではありません。ユーゴスラビア時代の独裁者ティトーが使っていた、いわば動くホワイトハウス。現在は博物館になっていて中を見学することができます。
バスルーム、寝室、そしてこんな会議室までありました。様々な国の首脳とここで会議をしていたらしい。ティトーは1980年に亡くなるまで、この列車でユーゴスラビアの各地を回って小さな駅に止まっては演説していたそうです。そして執務室がこちら。仕事をしながらキューバ製の葉巻をふかしていたとか。この客車、結婚式などでレンタルできるそうです。
さて、社会主義時代は終わりにして、まもなく完成するオーソドックス教会を見に行きましょう。
ここは聖サワ大聖堂(水色印)。10,000人あまりの信者を一度に収容することができるという、オーソドックス派の教会の中でも世界最大の一つです。
「こちらが35年という歳月をかけて作られたものです。大理石のモザイクは全部で15,000㎡あります。数にすると5千万枚のタイルが使われています」
工事は1930年末に始まりましたが、第二次世界大戦と社会主義支配で休止を余儀なくされ、今年ようやく完成を見ることになりました。費用は信者からの寄付で賄われたようです。
さあ、そろそろディナータイム。美味しいものを食べに行きましょう。ここは楽団の演奏付きレストラン。
えっ、コロナ禍でこんなことしていいんだろうか?因みにセルビアのこれまでの感染者総数は371,000人。日本より多い。こんなことして大丈夫か?タバコも吸っていいらしい。ゆる〜い国のようです。
出てきた料理はひき肉とお米をキャベツで包んだもの。美味しそう!地元産のワインをお供にいただきます。洋梨のデザートがついて二人で18ユーロとは破格のお値段。食後はお隣さんから87度のつよ〜いお酒の差し入れがありました。
お腹が一杯になったら、今晩の宿へと向かいましょう。ここはアパートの一室。民泊ですな。1960年代の雰囲気が味わえます。テレビは映らないらしい。これで一泊30ユーロ。やっぱり安い。因みに通貨はセルビア・ディナー。
翌朝は、朝食の代わりにこちらのお店の名物をいただくことにしましょう。ゼリーのようなもの?砂糖、水、とうもろこしの粉でできているらしい。フレイバーが何種類かあって、購入したのはミント。
最後はゼムン地区の丘の上で記念写真と撮りましょう(緑印)。ここには激しい内戦にもかかわらずそのままの形で残った教会がありました。
今回は訪ねた場所を地図上で探すのがひどく困難。分かったのは2箇所だけ(涙)。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、緊急事態だと言うので友人たちに車を貸した。実際は、私の車で、皆で週末旅行にでかけたらしい。許せん!
」
![[ちっ(怒った顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/141.gif)
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0