フーガス・オ・グラトン [フランスのお菓子]
昨日、WHOの世界コロナ感染状況リポートが更新された。
それによると、今年1月24日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):
英国:260,000人(340,000)
ロシア:151,000人(166,000)
ドイツ:101,000人(125,000)
イタリア:86,000人(111,000)
スペイン:109,000人(94,000)
フランス:138,000人(125,000)
日本:38,000人(42,000)
中国:1,300人(1,100)
スペインとフランスと中国が増加、ほかは減少。
予防接種が一番進んでいるイスラエルは、29,000人(58,000)でかなりの減少。予防接種の影響かどうか・・・。
さて、今週はフランスの地方で食べられているお菓子を紹介していますが、今日はしょっぱいお菓子です。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
袋の中から出てきたのがフーガス・オ・グラトン(fougasse aux grattons)。ガール県伝統のお菓子です。食べ始めると止まらなくなりそうな・・・。
「美味しいですよ。僕は毎朝これを食べてます」と男性。
「カリカリっとして美味しいんです。朝昼晩に関係なく食べますね」と女性。
こちらはパン屋さん。もちろんここでもフーガス・オ・グラトンが店頭に並んでいます。
作り方は、まずパン生地を何度も折っては伸ばし、折っては伸ばしを繰り返します。これをフイユタージュと言う。
「これをやらないと、焼き上がりがカリカリにならないんです」とパン職人のバスティアンさん。
出来上がった生地にたっぷりのバターを広げ、その上にグラトンをのせて生地で包み、こんな形に成形したらオーブンで焼きます。
因みに、グラトンとは脂肪の多い肉をコンフィしたもの。」 焼き上がりはこうなります。これをおつまみに食前酒なんかいいですねえ〜。
バスティアンさんはこのフーガスで表彰された方らしい。フイユタージュやバターを使うことで独自のフーガスを生み出しました。
フーガスの具になるグラトンは、近くの町の工場で作られています。ベルトコンベアで運ばれているのが脂肪たっぷりの肉。
「ハムを作る時の余った肉やバラ肉などですが、ここに味が詰まってるんです」と女性。
その肉がこの大鍋でコンフィされています。低温の油で煮詰めたボロボロの肉は塩・コショウで味付けされ様々なものに利用されます。
どうやら昔は一般の家庭で作られていたようです。作ったものをパン屋に買い取ってもらい、パン屋はそれを使ってフーガス・オ・グラトンを作っていたとか。
最近はグラトンの代わりに別のものと組み合わせて売り出しているパン屋もあるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、外出自粛で巣ごもり状態。巣ごもりを楽しく過ごすために香りのするロウソクを灯してみた。そして、どんな匂いがするのか鼻を近づけた。火がついているのを忘れたまま・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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