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週末はランドの森で [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス南西部にある、森を旅します。パリからは、ボルドーまで高速列車で2時間、そこから車で50分。

 森なら人との接触もあまりないのでのんびりできそう。

 では、出発!

Paris_ForetLandesDG.jpg


下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年1月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

20210131.jpg

 広大な森、この地方独特の家、そしてこれ。ん?なんだ?ランドの森には自然だけではなくユニークものがあるようです。

 欧州でも一二を争う面積をもつランドの森。19世紀に行われた植林で生まれました。

 広い敷地に家が立っています。まず訪ねたのは野外博物館Écomusée de Marquèze(緑印)。ここには19世紀の暮らしが再現されています。

 「動物と人間が垣根などなく一緒に暮らしていました」

 当時はこのように羊の放牧も行われていました。こちらは農場のオーナーの家。博物館の係員が定期的に手入れをしているそうです。

 「これはベッドの上にかける幕です。これで寝ている人を湿気と寒さから守っていたんです」

 広大な森の北側には松林が並んでおり、南側には遠くにピレネーの山々が見えます。渡り鳥はアフリカ大陸に向かって飛んでいきます。

 こちらはリオネルさんの農場(赤印)。鴨を飼育しています。

 「鴨の飼育はランド地方の伝統なんです」

 この農場では民宿も行っています。ライオネルさんがささっとエプロンをつけて鴨の胸肉料理を作ってくれました。フランス人の大好物ですね。美味しそう。ボルドーの赤ワインと一緒にいただきたいところです。

 お腹いっぱいになったらリオネルさんが考古学史上重要な発見があった場所につれていってくれました。

 ここは洞窟(こげ茶印)。この洞窟からはこんなものが発見されました。25,000年前に作られた人の彫像。村の博物館に展示されています。ずいぶんと小さいですね!大きさは3センチほど。他にもいろいろなものが発見されているようです。

 さて、森で働く人といえば、養蜂家。防護服に身を固め、ちょっと体験してみましょう。テレビ撮影のためのに特別というわけではなく、一般の観光客のために体験ツアーが行われています。もちろん収穫したはちみつは商品にして販売されています。色々加工もほどこして様々な商品を作っているようです。

 次は少し海側に出てレヴィニャック(Levighnacq)という町に行ってみましょう(黄緑印)。ここには古いランド地方の家々が立ち並んでいます。同じ木骨構造の家でも、アルザス地方の家とは雰囲気が違います。

 「こちらの家は間に斜めにレンガが挟んであります」とガイドの方。

 さらにこの町にはこんな要塞化された教会があります。中に入ると天井は木造で、聖書にまつわる絵が描かれています。小さな教会とは思えないくらいの重厚な室内でした。

 次はちょっと変わったものを見物しましょう。それが冒頭にでてきたこれです。日本風に言えば、竹馬。すごいですね

 かつてこの地域の羊飼いたちは、竹馬をつけて仕事をしていたそうです。その方が羊の群れがよく見渡すことができました。それが今では民族舞踏のような形になってのこったようです。それにしてもすごい技。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、車で職場に向かっていると、鴨たちがデモをやっていた→こちら

VDM(Vie de Merde)より


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