知られざるコモ湖 [イタリア]
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。
季節がまた冬に戻ったので夜が一段と寒くなった。昼間は日差しがあればそれほど寒さを感じなくて済むが夜となるとそうはいかない。
この一年は集団の中に身を置く時間が少なかったせいか、風をひいいて熱を出したり寝込んだりなんてことがなかった。今ここで体調を崩すとややこしいことになりそうなので、気をつけなくては!
さて、本日は週末旅の代わりに、イタリアのコモ湖を訪ねてみることにしましょう。リゾート地とはまた別の顔が見えてきます。

下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アルプスの麓にあるコモ湖。各国の王室やセレブの別荘のある世界的リゾート地として知られています。
湖畔にはゴージャスなヴィラが立ち並びます。この豊かな町の風景は、かつて産業で栄えたことの証です。
それが絹産業でした。
この地で養蚕が始まったのは1700年のこと。当時、桑を栽培していた農民が、蚕の好物が桑の葉だということに気が付いたのです。
「彼らはカゴの中に蚕の卵を入れて自宅の台所に保管していました。そして卵から幼虫がかえるとすぐに桑の葉を食べられるようにしておいたんです」
産業革命が起こると、絹の生産はアジアへと場所を移すことになります。
しかし、コモ湖で養蚕が盛んだったことが伺えるものが今でも残っています。
それがこちらの建物。1901年に、テキスタイルの会社のために建てられたものです。
装飾に蚕の幼虫と成虫があしらわれています。
湖畔にある絹の博物館に行けば、当時の絹糸の製造過程がわかります。
「この部分に70〜80℃のお湯が運ばれてきます。お湯につけられた繭からは糸が取り出しやすくなるんです」
一つの繭からは、なんと1.5キロもの糸が取れたそうです。
「繭から取れた糸はこの部分で巻き取られることになります」
そしてこちらが製糸用の機械。複数の糸を撚って一本の丈夫な糸に仕上げます。
絹織やその布を使った産業は今でもコモ湖で続いています。欧州で販売されている絹の80%がこの地域の工場で生産されているそうです。
こちらは欧州のすべての高級店に絹布を納品している会社です。
「皆さん、独自のコレクションを制作するためにここにおいでになります。そして制作のヒントを求めて、わが社に保存されているサンプルを一日かけて調べて行かれます」と会社の方。
湖を中心とした単なるリゾート地だとばかりと持っていましたが、こんな産業が地域をささえていたんですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、同級生が研修のある週末だけ家に泊めてくれることになった。但し、条件がある。それはパジャマを着て寝ないこと。なぜなら、絹のシーツを傷めかねないからだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
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