高齢者も外出できます! [スペイン]
先日、いつものようにジムのプールで泳いだ後に浴室のシャワー室でシャワーを浴びていると、向かいに設置されているジャグジー風呂でおしゃべりが始まった。
ああ、またやってるな”クワバラクワバラ”と思いつつ、用をすませて出てくるついでにふと目をやると、なんとマスクをしてシャグジーにつかっている。驚き!そこまでしておしゃべりしたいのか・・・。
考えてみると、あそこはコロナ以前から井戸端会議の場所だった。顔見知りの年配の女性たちが同じ時間に顔を合わせて仲良くお湯につかりながらおしゃべりしている、そういうところなのだ。やめろと言われてもやめられない・・・。
最近、細かく図入りで、マスクをしていない場所でのおしゃべりは控えてくださいというポスターがあちこちに貼り出された。もちろんそこにはお風呂の絵も描かれてある。それでここでもマスクってことになったのか・・・。
さて、そんなコロナ禍のマドリードでは、こんなことが行われていました。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
お客様で一杯の劇場。
よく見ると皆ご高齢の方々ばかり。マスクで半分顔が隠れてますが、嬉しそうに笑顔で舞台を見つめています。
「楽しかったですね。生きてるって感じがしましたよ」
「開放感があっていい気分でした」
この日の朝、おめかしして高齢者施設を出発する高齢者の皆さん、総勢150人。ワクチン接種をすませて、これから劇場へ向かうところです。
「全員、ワクチン接種から2週間が過ぎた方々ばかりです。もちろん、マスクをしたり人と人との間を開けて感染防止をした上でですが、外出することが許されました」と施設の責任者。
皆さん、かれこれ1年も外出することができませんでした。何しろ、87〜92才という重篤化しやすい高齢者ばかり。
こうしてマドリードの街を歩くだけでもツアー旅行のような気分です。
「私はずっとマドリードで暮らしてきた都会っ子なのに、大通りを歩くなんて本当に久しぶり」
こうして冒頭のあの劇場での演芸鑑賞となったわけです。
一週間で感染者が30,000人も出ているスペイン、やることが早いですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、コロナ感染が始まって約一年。PCR検査で陰性にならないとトイレに行かれないという悪夢にうなされた」
VDM(Vie de Merde)より
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