アンダルシアの白 [スペイン]
日曜日恒例の週末旅は今週も放送がなかったのでお休みです。
その代わりに、こんなところに行ってみましょう!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはスペイン南部のアンダルシア地方。
霜が降りたように白い集落があちこちに点在しています。
その正体は、白い壁の建物。こうして常に白い色に保っているそうです。
「白は光を反射するから、室内の気温が上がりすぎるのを防いでくれるんだよ」
「アンダルシアの夏は40℃くらいまで気温があがります。でもこうしていると室内は8℃は低くなります」
そんなわけで一年に一回はこうして壁の塗替えを行うそうです。
壁を塗るとは言っても、これはペンキではありません。近くで取れる白い石からつくられる石灰をベースにしたもの。
ここは欧州で最後の石灰職人のいるモロン・デ・ラ・フロンテラ(青印)。
「生まれてからずっとここでこの仕事を続けてきたんだよ。祖父がここにつれてきてくれたのは私が1才の時のことだった。うちは19世紀から代々この仕事をしてきた家なんだ」と職人。
切り出した石は1200℃の窯の中で2週間熱したあと、冷水に放り込みます。
すると等温変化という現象が起きて、水に石灰が溶け出してくるらしい。
ここから東に60キロほどのところにある小さな村セテニルにもこの石灰で覆われた家々が並びます(赤印)。
とは言っても、こちらは大きな岩盤を掘って作られた洞穴住宅。家の中を見せてもらいましょう。
いたって普通の住居ですが、寝室に案内してもらうと、天然の岩肌が露出していました。
黒いシミは、ろうそくの明かりで人々が暮らしていた時代の名残だそうです。
次は、お隣の町オルベラに行ってみましょう(緑印)。ここはオリーブの栽培で知られています。
そのオリーブで作られる油はスペインでも指折りの品質を誇ります。そして、オルベラという村の名前は、オリーブの木がたくさんあることから来ているとか。
この町の家々の壁も真っ白。その向こうには、19世紀初めに建てられた立派な教会があります。
鐘楼まで上がってみましょう。窓の間からこんな素晴らしい町の眺めを堪能することができます。
アンダルシアには白い家の町や村が10箇所ほどあり、毎年40,000人ほどの観光客がやってくるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、テレビのチャンネルをがちゃがちゃやっているうちに、白黒の無声映画のチャンネルにたどり着いた。かれこれ30分以上見ているのに、内容がさっぱりわからない。で、気がついた。テレビをミュートにしていたことに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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