週末はジュラ県で [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、フランス西部、スイスと国境を接するジュラ県を旅します。パリからは高速列車で3時間あまり。
山々の連なるジュラ県の自然を満喫しましょう。
では出発!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
冬のジュラ。雪山で皆さんが楽しんでいるのはバイアスロン?銃は本物ではなさそうな・・・。
それはともかく、雪山に来たからにはスキーを楽しみましょう。日差しは春でも雪はまだまだ固くて冷たそう。
ノルディックスキーを楽しむ方で賑わっています。ジュラのスキーコースは全部合わせると1000キロ以上にもなるそうです。
まずはガイドさんと一緒にスノーラケットをつけて冬の自然を堪能しましょう。ここは標高1000メートルの山の中。30分ほど歩くと見晴らしのいい場所に到着です。木々の生い茂る森林とそこに生息する野生動物にも出会えます。
「あの木はジュラのシンボルのようなものです。地元産のチーズにも使われていますからね」とガイドさん。
モミの木かと思ったらエピセアという木だそうです。エピセアの樹皮を使ったチーズがモン・ドールです。
雪山で動き回ったら、次はエネルギー補給。標高1265メートルのところにあるレストランにやってきました(オレンジ印)。ここはかつては役場と学校だった建物。
コロナ感染で店内での飲食は禁止。外なら大丈夫です。
このレストランのスペシャリテが燻製料理。モン・ドールも燻製にするようです。とろっととろけたチーズをすくってパンにのせていただきましょう。
「ほのかにスモークの香りがしてとても美味しいです」と旅人。
お腹が一杯になったら、車で次の場所移動。この地域には小さなコミューンが120ほどあるそうです。どの集落も一本のメイン通りに沿って家が立ち並んでいます。
ここはラジュ村(青印)。ここではこの地方の伝統の家屋を見せてもらいましょう。全体がエピセアの板でうろこ状に覆われています。雨風に強く100年は持ちこたえられるそうです。
こちらは日本で言うところの蔵。この外壁もうろこ状。18世紀に建てられました。大きな鍵で開けてみると中はこんな状況になってました。昔は大切なものをしまっておいたようですが、今は物置のようになってました。
そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。広い農場の一角に建てられた山小屋がそのお宿(赤印)。大変な人気で5月まで予約でいっぱいだそうです。これは家族で泊まったら楽しいでしょうね。一泊130ユーロ。日常から開放された時間を過ごせそうです。
ジュラ産ワインのウェルカムドリンクも振る舞ってくれます。もちろんお供はコンテチーズ。
翌朝は山を降りて平地にやってきました。訪ねたのはチーズ店(焦げ茶印)。地元のチーズと言えばコンテチーズ。宿でも出てきました。ここでは製造の様子を見学することができます。
地元で育った牛の乳を56℃くらいになるまで温めます。これを固めて型に入れ熟成させたのがコンテ。熟成期間は最低4ヶ月。フランス一世帯につき年間2キロのコンテを食べるそうです。
最後は、隠れた名所を訪ねましょう。ここはラングウェット渓谷。
40メートル下を川が流れています。そしてこんな滝があちこちに点在しているそうです。なかなか迫力がありますね。
雪が消えると村の姿も変わります。この辺りはプチ・スコットランドとも呼ばれているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、友達がスキー旅行から帰ってきた。お土産は?と聞くと、彼が言った。『ああ、雪を持ってきたよ。でも、全部溶けちゃった」
VDM(Vie de Merde)より
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