笑い続けて100年 [フランスのお宝]
すぐ近くにあるジムが5月いっぱいで閉館になる。コロナでもうもたないということか・・・。
わが家からは歩いて2分という至近距離にあり便利だった。2008年の開館からずっと通い続けていただけに大きな衝撃だ。6月以降はどうしたものか・・・。
それにしてもあの施設はその後どうなるんだろう?取り壊し???使い古しとは言えもったいない。
さて、本日は、日本でもお馴染みのフランスのプロセスチーズ ”キリ” のお話。今年、発売から100周年を迎えたそうです。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
小さな包みを開けてパンに塗っていただきます。
気軽に買って食べられる庶民派のチーズはフランス東部の小さな町ロンス=ル=ソニエ(Lons-le-Saunier)にある、レオン・ベルのチーズ工房で生まれました。1921年のことです。
売れ残ったチーズを溶かして缶詰に詰めて販売したそうです。
あのロゴマークが飾ってあるヴァッシュ・キ・リ記念館(Maison de la Vache qui rit)に行って、その歴史について調べてみましょう。
中に入ると、ゆるキャラ風ヴァッシュ・キ・リ(笑う牛)が迎えてくれました。
こちらが最初に販売された缶詰です。一日で12,000個を売り上げたそうです。すごいですね。
そしてこの牛のマークは第一次世界大戦にまでさかのぼります。そもそもは生肉の補給のために描かれたものでした。
この絵にヒントを得て生まれたのが「タンタンの冒険」だったそうです。
この牛のマークが商品の販売に大きな力を持つことを知ったベルは、5年後に当時どの会社にもなかった広告部を社内に設置。そのおかげで様々なところで笑う牛のマークを見かけるようになります。
そして、あのトゥール・ドゥ・フランスとタイアップしたことでフランス中に商品が知られることとなりました。さらに歌まで作られたそうです。
しかし、力を入れたのは広告だけではありません。商品の質もアップさせて世界に輸出することになります。
同時にVache qui ritは様々な言語に翻訳されました。国によっては特別なフレイバーを加えたものも登場しました。
1980年代になると世界120カ国で販売されるようなりましたが、工場は創業当時と変わらずロンス=ル=ソニエにあります。
こちらは現在の工場です。見慣れたあの箱入のチーズが次々に生産されています。
「年間5億個を生産しています。60%が国内、40%が海外に輸出されます」と工場の方。
牛のマークは商品のロゴマークを通り越してポップアート化してきます。
よく見ると、牛の耳にはイアリング。なぜにイアリング?
「見た目が牡牛だったため、牝牛だとわかるようにイアリングを付けたんです」
ああ、なるほどね!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、チーズ大好き人間の私は、スキー教室に行く小学生の息子に20ユーロを渡して地元産の美味しいチーズを買ってくるようにと言った。息子が買ってきたのは、ヴァッシュ・キ・リだった
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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