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週末はトリエステで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はイタリア北東部の都市トリエステ(Trieste)を旅します。パリからは空路の乗継便で4時間半強。

 ”小さなウィーン” と呼ばれる街はどんなところなんでしょう?

 では出発!

Rome_Trieste.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

20210404.jpg

 トリエステに来たら、まずはこちらのカフェでコーヒーをいただきましょう(こげ茶印)。

 20種類ほどのコーヒーを味わえるようですが、シンプルにエスプレッソにしましょう。ぼ〜っとした頭がシャキ〜ンとしそう。

 ここは100年以上の歴史を持つ、文化人が数多く訪れるカフェだそうです。今作っているコーヒーはトリエステ風カプチーノ。グラスにエスプレッソを入れ泡立てたミルクをのせます。美味しそう〜。

 体が地元に馴染んだところで、さあ、街を散策してみましょう。ここは正真正銘イタリアなのですが、なんとなく雰囲気が違っています。やってきたのは広場(青印)。実はここはオーストリア統治下の19世紀に作られた広場。なるほど、それでウィーン風の街並みが出来上がったわけですね。

 そんなトリエステを散策していると少々悩ましいのがこの風。特にロシアから吹いてくる冬の冷たい風は数週間も絶え間なく続きます。地元の人はこの風のことをボラと呼んでいるそうです。

 かなりの強風・・・。直ぐ側に見えているのはアドリア海。

 さて、そろそろお昼の時間になりました。こちらのお店でいただくことにしましょう(オレンジ印)。まずは赤ワインをいただきながらおまかせの料理が出てくるのを待ちましょう。ピッツァかパスタが出てくるかと思いきや、あれえ〜、こんなものが出てきました。グラーシュと呼ばれるオーストリア料理。牛肉にパプリカをまぶして煮込んだ料理です。ハンガリーでも食べられているとか。これで11ユーロ。

 お腹がいっぱいになったところで、ここから北へ8キロほどのところにある観光地に行ってみましょう。

 それがこのお城(赤印)。1856年、オーストリア皇族の一員で海軍の司令長官だったマクシミリアンが別荘として立てたお城です。海に面した玄関から中に入ってみましょう。

 「ここは寝室ですが、船のキャビンのような作りになってるんです」

 確かに船を思わせる天井の低い部屋が続きます。そしてすべての部屋からはアドリア海が見渡せるそうです。マクシミリアンって海の男だったんですねえ〜。しかし、さすがに皇族らしいこんな豪華な広間もあります。壁には皇族の絵がかけられています。黒いドレス姿の女性は皇女エリザベート。

 初日の夜がやってきました。とは言っても、お城に宿泊したわけではありません。郊外のぶどう畑に囲まれたこちらの小さな宿に泊まりました。

 翌朝はまたトリエステに戻ってこんなところを見学することにしました。ここは第二次世界大戦で作られた地下室。言わば大規模は防空壕です。1300人を収容できるほどの広さ。壁には唾を吐くなと書かれてあります。感染症を防ぐためだったそうです。なんだかコロナと同じ。

 そろそろ地上に戻りましょう。旅人さん、海水浴を楽しむつもりらしい。面白いことに、ビーチの入り口で女性と男性にわかれるようです。つまり、ここは欧州で最後に残った男女別のビーチ。確かに、壁で仕切られています。

 「地元の人にとってここは自由な場所なんです。同じ家族でも入り口であいさつを交わして男女に分かれます。男性は気楽に何でも話ができますし、女性も男性の目を気にせずのびのびすごせます」

 なるほどね、それも一理あるかもしれません。現在はコロナでビーチは閉鎖。こっそり壁の向こうを覗いてもお咎めなしでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、なにか食べようとして、とりあえずお湯を沸かすことにした。しかし途中で気が変わって、この水を食後のコーヒーのために取っておくことにした。そしてそのコーヒーを飲んだ時、水の中に塩を入れたことに気がついた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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