週末はネラック周辺で [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、フランス南西部ガスコーニュ地方のロット=エ=ガロンヌ県を旅します。パリからは列車で約4時間、車なら6時間半ほど。
では出発!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
旅の始まりは人口7,000人ほどの町ネラック(Nérac)から。
川のほとりに出来た町には、歴史を感じさせる建物が立ち並んでいます。こちらはネラック城(青印)。眼鏡橋もあります(赤印)。美しいですねえ〜。フランス国王アンリ4世が幼少期から思春期までをこの町で過ごしたそうです。
ガイドさんと一緒に自転車で町を散策してみましょう。やってきたのはアンリ4世の妻王妃マルゴが作らせた庭(緑印)。
「こちらの小さな建物で宮廷の女性たちが重たいドレスを脱いで川遊びにでかけたそうです」とガイドさん。
暫く行くとこんな石像をみつけました。お城の庭師の娘フルレットの像。フルレットは若いアンリ4世と恋仲になりますが、彼が去った後絶望して町を流れるバイズ川に身を投げたと言われています。
さて、ネラックから北へ数十キロのところを流れるのがロット川。ここでは元世界チャンピオンがカヌーやカヤックの乗り方を教えてくれます。ここならマスクをしなくても感染の心配はなさそう。
自然豊かなロット川を堪能したら陸にあがりましょう。ここはビニールハウス。
ロット=エ=ガロンヌ県は、70年代になってからナッツや野菜・フルーツの栽培が盛んになりました。そしてこのビニールハウスではイチゴが実をつけ始めました。春の味をいただきましょう!
しかし、ロット=エ=ガロンヌと言えばもっと有名な果物がありました。それはプルーン。中世の頃から栽培されてきました。
「80℃のお湯に20〜30分ほど入れて湯がくと、こんな具合に柔らかくなります」と生産者。
棚には様々な商品が並んでいます。なんとビールもあります。そして小さなプルーン博物館ではその歴史を垣間見ることが出来ます。昔プルーンは薬の一種として薬局で売られていたそうです。食物繊維が多くて体にいいんですよねえ〜。
さて次は、ネラックから南15キロほどのところにあるアルマニャックの生産者を訪ねてみましょう(水色印)。ここはかつては修道院でした。今は礼拝堂が蔵になっています。香りを楽しみながらちびちび飲むのがブランデー・・・。
次は東へと向かいましょう。車を走らせていると正面に見えてきたのがボナギル城(こげ茶印)。フランスに残っている城塞で最も美しいと言われているとか。
ほとんどの部分が15世紀までに作られたものだそうです。13世紀につくられた塔は船体のような形をしています。そして中庭は映画のロケ地にもなりました。
城の中には自然の洞窟が長く続いています。そして、外では有志が庭造りに励んでいます。
最後はこんなところに行ってみましょう。
そこには大きな木が植わっていました。人間が小さく見えます。2019年に今年の木に選ばれた樹齢は350年の木。国王ルイ14世の時代にはすでにここで生を受けていたことになります。そして今でも成長しつづけているそうです。すごい!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、寝ぼけまなで朝食。おかげでヨーグルトにイチゴごジャムの代わりにボロネーズソースを入れてしまった。色は同じだが味は全くの別もの」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0