没後200周年 [パリ]
恒例のWHOの世界コロナ感染状況が更新された。4月18日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):
インド:1,429,000人(873,296)
米国:477,778人(468,000)
英国:18,000人(16,000)
ロシア:60,000人(60,000)
ドイツ:144,000人(113,000)
イタリア:103,000人(104,000)
スペイン:31,000人(28,000)
スウェーデン:35,000人(30,000)
フランス:233,000人(265,000)
イスラエル:1,000人(1,800)
日本:26,000人(21,000)
インドがものすごい勢いで拡大している。ワクチンは輸出などしないで自国民に優先接種したくなるのも理解できる。
欧州はなかなか減らない。フランスはさすがに厳しい外出制限のおかげか、やっと減少に転じた。それでも日本の10倍近く。
スウェーデンは日本より人口が少ないのに新規感染者は多い。10万人当たりの累計感染者数は8,715.9人、日本は418.9人。
東京は今週末当たりから緊急事態宣言がだされるようだ。「重みを感じない」とか言っている人がいるようだけど、数字をみりゃあ非常事態だくらいわかるだろうに。
さて、今年5月、ナポレオンの没後200周年になるそうです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年4月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
数々の戦いにあけくれ、最後は敗戦でセントヘレナ島に島流し。今年はまた別の意味での戦いが始まることになりそうです。なぜなら、200周年の迎えてナポレオンをどのように評価すべきか激論の年になりそうだからです。
まずは彼が残したものを考えてみましょう。フランス民法典、県庁、フランス銀行、それにバカロレアや凱旋門も彼が在位中に生まれたもの。どれも国の基本となるものばかり。
「ナポレオンは普遍的なキャラクターでした。というのも、そこには、"自身を超えて行く” という世界中の人々が夢見るような非常に近代的なものがあるからなんです」と専門家。
フランス人に、フランスの歴史をよく表している人物は誰か?と聞くと、20%がナポレオン、17%がルイ14世。16%がシャルル・ド・ゴールと答えるそうです。
一方、ナポレオンには、一度廃止された奴隷制度を8年後に再度確立しようとするなど、議論を呼ぶ歴史もあります。
そんなことをしたのはフランスだけだとか。英雄だと思っていたらそうでもなかった・・・。
「あまり良いことをした人とは思えないですね。今年はそれを色々議論する年になればいいなと思います」と女性。
「ナポレオンが奴隷制度を確立しようとしたのは基本的に経済という理由からです。当時は砂糖の取引です。今では奴隷制度なんてどうかと思いますが、あの時代はそういうことを考えるような時代ではなかったんです」と男性。
では、2021年5月、ナポレオンの記念の式典でマクロン大統領は何を語るんでしょうか?
野党議員は、目して語らず、歴史家に議論をゆだねることになると言います。一方、ナポレオン研究所の代表は、国家元首として何も語らないとは考えられないと言います。
実際はどのようなことになるのやら・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、名前の変更を申請したが却下された。僕は20歳で、名前はナポレオン。やれやれ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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