週末はオルレアンで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、ロワール川沿いの都市オルレアン(Orléans)を旅します。パリからは列車で約1時間。気軽に出かけられます。
そしてオルレアンと言えばあの歴史上の人物。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年5月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
その人物とは、この勇ましい姿の乙女ジャンヌ・ダルク。その物語がステンドグラスになった教会、ロワール川、黄色い液体・・・など、見どころはたくさんありそうです。
今から600年ほど前の1429年5月8日、100年戦争と言われるイングランドとフランスの戦いの真っ只中で、オルレアンをイングランドから解放したのが当時わずか17才だったジャンヌ・ダルク。その少女を祀ってあるのがこのサント・クロワ大聖堂です(青印)。
中には小さな礼拝堂が設けてあります。ジャンヌ・ダルク自身もこの教会に祈りを捧げにきたとか。見事なステンドグラス。
パリのノートルダム大聖堂にも負けないくらい大きな大聖堂。その屋上に行ってみましょう。同じゴシック様式ですが装飾はパリとは少し違っています。ここからはオルレアンの街が一望できます。
さて、次は地下に向かって降りていきましょう。こちらの教会にあるのが11世紀に作られた地下礼拝堂(赤印)。ガイドのギヨームさんが案内してくれます。
ここにはかつて聖エニャンの聖遺物が収蔵されており信者が巡礼に訪れていたそうです。その遺物は失われてしまいましたが、貴重な石像が残されています。赤と黒の塗料が当時の姿を留めています。
次は地上に上がって街を散策です。20年ほど前から木骨構造の家々が修復され、歴史ある街の姿が蘇りました。
そろそろお昼の時間になりました。こちらのお店で地元の料理をいただきましょう(オレンジ印)。
地元産のチーズと洋梨を地元産の生ハムで巻いてさっとフライパンで焼いたら出来上がり。コロナ禍で料理はすべてテイクアウト。外で食べるのに丁度いい場所があるのでそこに行ってみましょう(緑印)。
30ヘクタールの広大な公園は都会のオアシス。ちょうどいい具合にテーブルと椅子がありました。早速いただきましょう。美味しそうですねえ〜。
さて、公園の中にあるのがこの湧き水。その向こうに続くロワレ川の源泉になっているそうです。
全長12キロほどのロワレ川。釣りを楽しむ人もいればカヌーを漕ぐ人、そして川沿いの小道をそぞろ歩く人もいます。のんびりしていいですね。
「この辺りには水車小屋が並んでるんですよ」と女性。
その中の一つが今晩の宿(こげ茶印)。水車小屋と言うより、お屋敷に水車が付いているという感じですね。昔の建物を改築して、現在は宿泊施設になっています。水車の一部はインテリアとして使われていました。
お部屋からは静かに流れるロワレ川の眺めを楽しむことができます。
翌朝は、18世紀創業のビネガー製造所を訪ねてみましょう(黄色印)。蔵に入っていくと、目がピリピリ。涙が出てきました。なにしろお酢が山のようにありますからねえ〜。
樽の中では、およそ3週間かけてワインがビネガーに生まれ変わって行くそうです。こちらのビネガーは有名レストランや海外に出荷されているとか。
「かつてオルレアンには300軒もの製造所があり、国内の需要の80%をカバーしていました」と経営者。
最後は、観光ボートに乗ってのんびりロワール川の川下りを楽しみましょう。川の中州にできた小さな島を散策することもできます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、コートについたタバコのニオイ消しにいつもファブリーズを使っている。今日もシュッとやったら鼻につ〜んと来た。ファブリーズなのに中身はビネガー。息子のやつ、許さん」
VDM(Vie de Merde)より
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