スパイと海底ケーブル

　またまたあっという間に一週間が過ぎて、WHOの世界コロナ感染状況が更新された。5月30日までの一週間の新規感染者数は（カッコ内は前回の数字）（百の位は四捨五入）＜＞内は10万人中の累積死者数：

インド：1,365,000人（1,846,000）＜23.6人＞

米国：154,000人（188,000）＜177.7人＞

英国：20,000人（12,000）＜188.2人＞

ロシア：62,000人（61,000）＜83人＞

ドイツ：30,000人（56,000）＜106.3人＞

イタリア：25,000人（35,000）＜211.3人＞

スペイン：16,000人（18,000）＜168.8人＞

スウェーデン：8,000人（19,000）＜139.9人＞

フランス：61,000人（52,000）＜166.9人＞

日本：27,000人（36,000）＜10.2人＞

　やっぱりねえ、フランスは増加している。いくら外のテラスとは言え、あの密状態で飲食はどう考えても感染リスクが高い。英国も増加。マスクは不要なんて言って取っちゃったからか？？？

　それはともかくとして、先日、マクロン仏大統領とメルケル首相が、欧州の情報をスパイしているとしてアメリカを非難したようです。

　どうも、海底に設置されているインターネット用のケーブルにNSA（アメリカ国家安全保障局）がアクセスして情報を傍受していたらしい。しかもその手助けをしたのがデンマーク。

　どうやって海底ケーブルにアクセスできるのか？

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。（フランスのTV局France 2で2021年5月31日に放送）

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

　これがその海底ケーブル。世界の447箇所に渡って設置されているそうです。

　その用途は電話とインターネット接続。となると大量の情報が行き交う海底の高速道路のようなもの。

　このケーブルとケーブルの接続部分にアクセスすると情報が傍受できるらしい。

　「好きなだけ情報を収集できます。ターゲットにしている電話番号を入力すればいいだけです」とアメリカのスパイ活動に詳しい専門家。

　デンマークの公共放送によれば、デンマークはアメリカにこの接続部分にアクセスさせ、2012年から2014年の2年に渡りメルケル首相の情報を傍受させていたとか。

　それだけではありません。スウェーデン、ノルウェー、フランスの要人の情報もアメリカに収集することを許していたらしい。

　「このようなことは絶対に受け入れられません。欧州の同盟にも悪影響を及ぼします」とマクロン。

　デンマーク政府はそのような事実は把握してないと言っていますが、このようなことは普通に行われているといいます。

　「アメリカに協力して、見返りに多くの情報を手に入れようとする国々があるのは事実です。ですから非常に複雑なゲームみたいなものなんです」とその方面に詳しい男性。

　今年の秋、バイデン大統領はブリュッセルで欧州の同盟国と顔を合わせることになっているとか。どのようなことになるのやら・・・。

　しかし、ケーブルの接続部分にアクセスできるとは驚き。どうせ日本の海底でもやったりやられたりしているんだろう。

＊＊＊＊＊＊＊　フランス人のつぶやき　＊＊＊＊＊＊＊

「今日、娘に『私の携帯見たでしょ？』と言われた。『そんなことするはずないでしょ』と答えると、娘に私が携帯を見ているビデオを見せられた。どうもあちこちいじっているうちに間違って録画ボタンを押してしまったらしい」

VDM（Vie de Merde）より

タグ：海底ケーブル 欧州 アメリカ 情報を傍受 ケーブルとケーブルの接続部分 情報提供と見返り

コメント 2

どこの国であろうとこんなことは許せませんね。

by 風の友 (2021-06-05 01:54) 

風の友さま
どの国にもスパイはいるんでしょうけど、このやり方は卑怯ですよねえ〜。
by carotte (2021-06-07 14:01)