アートの中のお昼寝 [トピックニュース]
また夏が戻ってきたあ〜。
雨が上がったのは良いけれど、一旦涼しくなってまた猛暑がやってくると、ものすごいダメージ。
暑さの度合いが倍以上!不愉快さも倍以上!やれやれ。夏には早く去っていただきたし。
虫の音とともに秋の風が吹いてコロナ感染も少し落ち着いてくれたら、張りつめた神経が一気に緩んで、心地よく眠れそう。
そんなわけで、本日はお昼寝のお話。芸術家たちが描いた昼寝の場面をいくつか見てみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年8月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずはこちらの一枚。ゴッホの描いた昼寝。1890年作。
麦の刈り取りの最中に仮眠を取る農家の夫婦の姿が描かれています。二人はカマを地面に置き、木靴を脱いで横たわっています。
実はこの絵、ミレーの絵をそっくりそのままコピーしたもの。本物は1850年作。
コピーしたとは言え、色合いはゴッホだけのもの。青と黄色を使って、暑い中、休憩を取る人の姿を表現しています。
とは言うものの、この絵を描いた時のゴッホは、精神を病んで冬のサン・レミ・ドゥ・プロヴァンスの病院の一室に閉じ込められていました。
一方、昼寝を題材に作品を残した芸術家は他にも大勢います。
1922年、ニースのアトリエで、昼寝をしている女性を描いたのがマチス。有産階級の家の一室と思しき部屋にはコート・ダジュールの光が溢れています。
さて、時代は流れてこちらは1950年代。ロベール・ドワノーは、こんな場面をフィルムにおさめています。
バカンスに向かう人達で満員のバスが通り過ぎていく道路の脇で、カップルが昼寝中。
当時、バカンスをすごすために目的地に向かう車で道路は混雑していました。お金を節約しようとヒッチハイクをする人たちもいました。
そんな中、ドワノーは広告のポスターのために女優さんを使ってこんな写真を撮影していました。
また、英国人の写真家マーティン・パーは、こんなユーモラスな写真を撮影しています。
寝るためのアイマスクのようですが、真ん中に小さな穴が空いているようです。なんだか昆虫のよう。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、長椅子で昼寝をしていると、自分のおならで目が覚めた。そこは自宅の長椅子ではなく、高速列車TGVの座席だった」
VDM(Vie de Merde)より
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