SSブログ

ひまわりプール [トピックニュース]

 スーパーで買い物を済ませて帰宅の途につく前に、一休みしようとお店の片隅に置いてあるベンチに腰掛けぼ〜っとしていたら、間もなくして高齢の男性が隣に座り、なにか飲み物を飲み始めた。

 飲み物を飲むということはマスクを外しているということにほかならない。仕方なく席を立ち、ささっと店を出てきたのだった。

 あの人も喉が乾いてたんでしょうけど、デルタ株が華々しく活躍している最中に、一緒のベンチに座るわけにはいかない。

 考えてみれば、去年はマスク不足で大変だった。あんなものに5000円やら10000円やら払うもんかと、Tシャツの袖を使った簡易マスクで凌いだ。今は、不織布のが手に入りやすくなり、サイズもちょうどいいのをみつけて使っている。ただ猛暑の夏にマスクはきつい。

 それはさておき、今日はフランスのユニークなプールのお話。


piscine.jpg



下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年8月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この宇宙船のような形をした建物がプール。広さは1,000㎡。”ひまわりプール”と呼ばれています。作られたのは1970年代。そんな感じのデザインですね。

 ソレーヌさんは、小さい頃に泳いでいたプールと同じプールを探して全国を回っています。

 「昔と変わらないプールをみつけるとほっとします。マルセイユやシェルブールにあったプールとまったく同じです」

 1970年代、このひまわりプールは全国183箇所に作られました。全部同じデザイン。ドーム型の建物ですがプールは普通の25メートルの四角いプール。そして屋根は開閉式。

 「夏の天気の良い日に開いていると気持ちよく泳げます」と男性。

 こんなプールがあちこちに作られたのには理由がありました。

 1968年のオリンピックでフランスの水泳は振るわず、翌年には30人もの子どもたちが溺れて命を落とすという悲劇にも見舞われ、まずは子どもたちに水泳を教えなければならない、そのためにはプールが必要となったのでした。

 「できるだけ経費を抑えながらもおしゃれなプールでなくてはなりません。ご覧のように夏には天井が開くようになっています」と当時の担当者。

 現在は、文化財に指定されているものもあります。こちらはその一つ。残念ながら50年前にその役割を終えてしまいました。確かに、中に入ってみるとプールは空っぽ。

 「劇場にするとかメディアテークにするとか再利用できると思うんです。まずは文化財としてきちんと保存できるように修復する必要があります」

 確かに、こんなステキな建物、このまま朽ちてしまうのはもったいない。

 こちらは冒頭に登場したプール。50年間ずっと現役で利用されてきました。さらに長く利用できるように、これから2年かけてリノベーションされるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、両親の家にあるプールは、パリの私のアパートより広いことが判明した[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(40)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 40

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。