週末はコーンウォールで [パリから週末旅]
日曜日恒例の週末旅が放送再開となりました。
今回は、英国南部のコーンウォール(Cornwall )を旅します。パリからとなると色々とややこしいようですが、ユーロスターで英国に入り、その後列車でコーンウォールに向かいます。合計8時間弱の旅。結構、かかります。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
尾っぽのようなくちばしのような半島の先は、こんな野性味溢れる海岸線が続いています。そして緑の大地もあります。
フランスのブルターニュやノルマンディーからはフェリーも出ていて数時間で行けるようです。
まずは半島の端に位置するリゾート地ペンザンスを訪ねてみましょう(青印)。やってきたのは街の中でも最も歴史ある通りの一つチャペル・ストリート。ここにあるパブAdmiral Benbowに立ち寄ってみましょう(赤印)。とは言ってもビールを飲むわけではありません。ここの厨房の地下にある貴重な遺跡を見せてもらうためです。
「ここにトンネルがあります。降りていくと海につながってるらしいです。ここなら当局に見つからずに密輸できます」とお店のオーナー。
密輸していたのはフランスのワインやコニャック。
次は地元の美味しい料理を教えていただきましょう。それはパスティと呼ばれる具入りのペイストリー。数百年も前から子供や炭鉱夫たちがお昼に食べていた歴史ある郷土料理です。別名をコーニッシュ・パイとも言います。
具は、牛肉、じゃがいも、ルタバガ、玉ねぎ。これを生地で包んでオーブンに入れ1時間ほどかけて焼きます。海を見ながら焼きたてを食べるリポーターとカメラマン。気持ちよさそうですねえ〜。
お腹いっぱいになったら、海に向かいましょう。腹ごなしにサーフィンにチャレンジ。ほお〜、何回も練習しているうちに立てるようになりました。
「このあたりの海岸には大西洋から大きな波が打ち寄せてきます。サーフィンにはもってこいの海岸が全部で7つほどあります」
確かにうまい具合に波が規則正しく打ち寄せてくるのが分かります。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。その宿はちょっと変わった場所にあります。戦争で使われる火器重機を集めて展示してある博物館(緑印)。宿はこのシェルター。
「1950年代に軍隊で使用されていた通信用のシェルターです。核戦争が起こると言われていた時代のもので、トラックの後ろにつないで使われていました」とオーナー。
キッチン付きで一泊約46ポンド。
「壁は分厚いですし窓ガラスも二重になってますから、外界と遮断されて静かな夜をすごせますよ」
ミリタリーファンなら一度は泊まってみたい宿ですね。
さて翌朝は海にやってきました。釣りを楽しみましょう!岩場だらけの海岸に大波が砕け散っています。ガイド役のジャスティンさんによるとベラ科の魚が釣れるそうです。
釣りを楽しんだ後は、焼き魚でもてなしてくれました。残念ながら釣った魚ではなくジャスティンさんが買ってきた魚。タコスに挟んで食べるようです。美味しそう!
午後はお茶の時間。こちらのお店でアフタヌーンティー(オレンジ印)。イングリッシュマフィンには、まずイチゴのジャムを塗ってから生クリームをのせるのが流儀。これまた美味しそう。
最後は、こんなところを訪ねてみました(焦げ茶印)。ここは野外円形劇場。ローマ時代の遺跡かと思いきや、1929年から50年以上もの歳月をかけて土地の所有者とその庭師の手によって作られた劇場です。
「彼らは二人で全部作ったんです。所有者のロウェナ・ケイド夫人は他の誰の手も借りずに、庭師と一緒に50年かけて作り上げたんです」
二人だけで50年かけて作るなんて驚き。シェイクスピアの「テンペスト」をこの絶壁で上演したいがために取り掛かった大工事だったそうです。
上演を見てみたいところですが、今回の旅はこれでおしまいです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、結婚して3年になるというのに、バカンスも週末の休みも返上して仕事ばかり。妻と一緒に過ごす時間もないのか?と怒ったら、彼が言った。『そりゃそうだよ。クライアントはお金を払ってくれるからね』」
VDM(Vie de Merde)より
ここの野外劇場は凄いですよね。
一度は見てみたいと、ずっと思っているのですが
なかなか実現しません。
by 八犬伝 (2021-09-05 16:47)
八犬伝さま
はい、すごいですよね。
あの階段状の客席に座って、大西洋をバックに、テンペスト観てみたいですね。しかし、僻地ではないものの場所が場所なだけにそれなりの時間がかかります。ちょっと行ってきますというわけにはいかないですね。
by carotte (2021-09-06 21:01)