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タルト・タタン祭り [フランスのお菓子]

 雲に隠れて見えないと言われていた東京の中秋の名月。しっかり見られた。キュッとしまって眩しいくらいに煌々と輝いていた。

 あんなところに人が行ったなんて信じられないけど、行ったんですもんね。

 さて、本日は美味しいデザートのお話。

 日本でも知らない人はいないくらいに身近になったタルト・タタン。その故郷ソローニュ地方の小さな町ラモット・ブヴロン(Lamotte-Beuvron)では毎年9月になるとタタン祭りが開催されるそうです。

Paris_LamotteB.jpg 


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 これこれ、リンゴがたっぷりのっかったタルト。リンゴのタルトとはちょっと違っています。少し焦げてカラメル状になってるのが美味しいんですよねえ。

 このタルト・タタンが生まれたのは19世紀末のこと。100年以上もの歴史があります。お店で手に入れたら早速いただきましょう。

 「甘くて口の中でとろけるのよ」と女性。

 では作っている現場を見せてもらいましょう。リンゴの皮をむいたら適当なサイズに切り、バターと砂糖の入ったフライパンに並べます。底のほうがカラメル状になったら生地をかぶせてオーブンに入れます。

 この会場では、どうやら誰が一番美味しいタルト・タタンを作れるか競技中らしい。人によってやり方が色々あるようです。

 「私は母が教えてくれたので同じ方法で作ってますよ」

 「最初からリンゴをバターと砂糖で炒めるなんてことしませんよ」

 オーブンで焼けたら、ご覧の通り皆さんひっくり返しています。ここで失敗したら元の木阿弥。慎重にお願いします。

 あれえ、同じ材料なのにそれぞれに出来上がり方が違ってます。

 「素晴らしいわ。この匂い、テレビじゃ伝わらないわねえ〜」

 確かに匂いは現場にいないと味わえません。

 この美味しいデザートが生まれたのが、駅の向かいにあるこのホテル。営んでいたのはこのタタン姉妹。

 「そもそもはリンゴのタルトを作っていたんです。しかし、型に生地を敷くのをわすれてしまったため、後からのせて焼いたんです」とシェフ。

 それ以来、あちこちのホテルで作り方を共有するようになったそうです。

 こちらのシェフはリンゴはゴールデンデリシャルを使うそうです。フライパンに砂糖を敷きバターを並べ、その上にリンゴをのせ、生地で覆ったらオーブンに入れます。

 こんがり焼けたらオーブンから出して火にかけて煮汁をカラメル状にしていきます。慎重にひっくり返すと・・・こうなります。

 決めてはやっぱりカラメル状になった煮汁。

 私も何度か作ったことがある。リンゴはかなり美味しくなるのだが、生地がいまイチの出来。何回かチャレンジしているうちにフライパンがダメになってしまった。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ルームシェアの片割れが、タルトを焼いているから台所に見に行ってくれないかと電話をかけてきた。彼女も私もそれぞれ自分の部屋にいて、ペットの猫が気持ちよさそうに膝の上で寝ているのだった[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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