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ナポレオンの銅像を巡るドタバタ [地方の小さなできごと]

 オミクロン株の侵入を水際で阻止するというのは並大抵のことじゃないなとつくづく思う。

 鎖国をやってた時代じゃないからなあ〜。年末にかけて何万人の人が入国するのやら・・・。相当大変な対応になる。

 それはさておき、フランス西部の都市ルーアンでは、ナポレオンの銅像を巡ってちょっとした騒動があったらしい。

Paris_Rouen.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月14日に放送)動画が見られない場合はこちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 馬上のナポレオン像。

 修復作業が完了した暁には、市庁舎前の広場に戻されることなっていました。

 「ナポレオンはここにあるべきです」

 「私にとっては馴染みの場所ですからここにあった方が良いと思いますね」

 銅像が設置されたのは1865年のこと。以来、”馬上のナポレオン”は150年以上に渡って市民を見守り続けてきました。

 しかし、この場所に銅像を戻すのを嫌がったのがルーアン市長。それなら市民投票でどうするか決めれば良いと言い出しました。

 なんだそれ?銅像を元にもどすかどうかでわざわざ投票?!

 ま、とにかくそういう話になったため投票が行われました。

 「私は、ナポレオンのした事を良い面も悪い面もしっかり説明する必要があると書いたんです」

 「別の銅像に変えてもいいかもしれないですね。ド・ゴール将軍とか」

 「ジャンヌ・ダルクの銅像でもいいんじゃないかと思いますね」

 投票の結果、結局、過半数の市民がナポレオンを今まで通りの場所に戻すことを望んだそうです。

 こちらが今回の投票を提案したルーアン市長。

 「市民の3分の2が公共の場にもっと女性が増えることを望んでいます。今のままではあまりに男女の格差が大き過ぎます。例えば、ルーアンには約千の通りがありますが、女性の名前が付けられているのは41しかありませんよ」

 はあ、そういう意味でナポレオンの銅像を戻したくなかったというわけなのか・・・。

 因みに、フランス全土にすると、96%の通りが男性の名前だそうです。

 なんだかナポレオン、妙な論争に巻き込まれた形になってしまったような・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、男女平等達成!私の給与明細を見たら、元夫より稼いでいた。なにしろ元夫は失業中・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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