雪のアート [トピックニュース]
今週末あたりから、少し春めいてくるらしいけど、本日は雪のアートのお話。
とは言っても、彫刻ではありません。たった一人で広大な雪面に図形を描いていきます。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年2月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはフランスアルプスにあるスキー場近くの雪山。標高は2000メートルほど。
こちらの男性、スノーラケットを履いてひたすら歩き続けています。
ただ歩いているのではありません。雪面にこの模様を描くために計算しながら歩いているのです。しかもたった一人で。
上から見るとこんな図形が浮かび上がります。
作品を描いているのは英国人のサイモン・ベックさん。専門は地図製作。10年以上も前から雪面に作品を描くようになったそうです。
まずは場所選びから始まります。
「ここは平で良いですね。この下に川は流れていませんから上を歩いても安全です」
右手にポータブルの羅針盤のようなものをもって歩いていきます。
ひたすら5時間ほど歩くと、こんな模様ができあがります。かなりの重労働。普通に道路を歩くのとはわけが違います。
「足跡の一つ一つに影ができています。これが絵に質感をもたらしているんです」とサイモンさん。
こうして世界中の雪山に行っては作品を残してきました。その数370点ほど。
うあ〜、これは美しい。さらにジグソーパズルのような作品もあります。とても雪面に描いたとは思えない。
そしてこれもサイモンさんの作品です。レースのようですね。ミステリーサークルのような作品もあります。
しかし、作品はいずれは消えてなくなります。特に温暖化の影響もあります。
「一緒にがんばりましょうよ。そうしないと雪がなくなっていまいます」
サイモンさんが制作に励んでいる場所の向こう側では、スキーを楽しむ人たちの姿が見えていました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私を最初にダウンさせるのは、新型コロナか、それともアナと雪の女王の歌を金切り声で歌っている4才になるウチの娘か・・・」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0