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30ユーロで晩ご飯168 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は物理化学者のエルヴェ・ティスさんが挑戦してくれます。そんな方がお料理作れるの?と疑問ですが、専門は分子ガストロノミー。なんだそれ?

 ウィキペディアを見ると"調理を物理学的、化学的に解析する学問”。う〜む、そう言われると料理できそうな感じがしてきます。しかし、どんな料理になるんでしょう?

 では、スタート!

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年3月19日に放送)動画が見られない場合はこちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらの男性がエルヴェさん。40年前、ロクフォールチーズのスフレが膨らまなかったことが、この学問の道へを進むきっかけになったとか。

 「そのとき、これにはなにか科学的規則があり、それを確立することができると思ったんです。それが分子ガストロノミーなんです」

 ご本人が生み出した学問なんですね。

 では、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずは魚屋さんにやってきました。エビを20尾購入。これが5.34ユーロで残りは24.66ユーロ。

 次は乳製品のお店で、パルメザンチーズ、牛乳、玉子6個、生クリームを購入。これが合計で9.63ユーロ。残りは15.03ユーロ。

 お買い物がさくさく進んでいきます。

 今度は八百屋さんです。玉ねぎ、エシャロット、ニンニク、ニンジン、オレンジを購入。合計で4.06ユーロで残りが10.97ユーロ。

 最後に、買い忘れたお米とバターを購入。これが2.99ユーロで、残りは7.98ユーロ。

 なんとこれでお買い物は終了です。では調理の開始!

 こちらはエルヴェさんのご自宅のキッチン。なんだか白衣のお召し物で料理人というより研究員の雰囲気。

 まずは2種類の前菜から始めます。

 エビの殻をはずしたら、鍋にオリーブ油を垂らして殻を炒めます。そこにニンジンと水を入れて煮込みます。柔らかくなったところでミキサーでどろどろにして器に盛り付け生クリームを落としたらエビのビスクの出来上がり。

 もう一つの前菜が玉子のパフェ。まずは玉子4個をオーブンに入れ、65℃にセットします。

 「このまま寝て翌朝起きたときには丁度いい玉子が出来上がってるんです。重要なのは時間より温度なんです」

 実際は一晩オーブンに入れなくても1時間か2時間で出来上がるそうです。今度やってみようかな。器に、ガーリックライス、玉子の順に盛り付けソースをかけてパルメザンチーズをトッピングしたら出来上がり。

 次はデザート。これも2種類あります。

 まず1つは、オレンジの生ジュースをゼラチンと一緒に煮て泡立てます。これを器に盛り付ければオレンジのパンナコッタの出来上がり。2つ目のデザートはアルザス地方の菓子パン、クグロフ。干しぶどうを混ぜたブリオッシュ生地を型に入れてオーブンで焼きます。

 あれ、メイン料理がなかったですね!最後に料理が並んでいるのを見ると、どうもリゾットに茹でたエビをのせたもののようです。

 今回はいろんな種類の料理を少しずつ味わえる食事になりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、玉子を6個買った。最初の2つは割れてケースにべっとり貼り付いていた。次の2つはケースから出そうとして潰してしまった。残った2つは恐ろしくて手が出せなかった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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