フランスのパスタN [フランスのグルメ]
買い物のついでに公園を横切ったら、桜の花の軸が地面を埋め尽くしていた。
今年の桜は長もちしたけど、シーズンは終わりを告げ、つつじの季節がはじまりそうだ。
それはさておき、本日もフランスのパスタ料理のお話。今日はニースで生まれたブレットのニョッキです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年4月5日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
プレットのニョッキと言えば、地元の人たちは、にやにやしちゃうんだそうです。それには理由がありました。
「このニョッキには別名があるんです。それが ”メルダ・ディ・カン(merda di can)”。つまり ”犬の糞” なんです」
ああ、それでにやにやしちゃうわけか。
「でも、見た目は悪いですが、味はとびきり美味しいんですよ」とニース料理に詳しいアレックスさん。
若きシェフが市場にやってきました。ニョッキの材料になる葉物野菜ブレットを購入。
「ブレットは捨てるところはありません。全部食べられますよ」とお店の方。
鍋にオリーブ油をひいてニンニクを炒めたら、ブレットとお湯を加えて蒸し焼きにします。これを生地と一緒にミンサーにかけます。
ここからは玉子を加えて手でこねていきます。食べ物には見えないぐちゃぐちゃ感。ある程度の硬さになったら紐状に伸ばします。
ニョッキを作るには毎朝この作業が欠かせません。根気が必要だとシェフがおっしゃってます。
一口大に切ったら、さっと鍋で茹でます。茹で時間はたったの1分。あとはシンプルにゴルゴンゾーラソースかオリーブ油をかけていただきます。
こちらは5世代に渡って一族が経営を続けている飲食店。ブレットのニョッキは定番のメニュー。
これは牛肉の肉汁のソースを使ったニョッキ。先祖代々引き継がれてきた料理だそうです。
「私の父も作ってました。祖母も曾祖母も作ってたんです」とシェフのヴィルジニーさん。
一族の写真が壁に飾ってありました。気取らないで食べられる家庭料理が評判のお店です。
「小さい頃から食べてます。このスペシャリテが大好きなんです」と女性客。
「よく”メルダ・ディ・カン”ってどういう意味?と聞かれるんですが、ちょっと翻訳するのがねえ〜。でもそこがまた面白いところなんですよ」とヴィルジニーさん。
「他にはない魅力的な味なんです」
「ずっとずっと食べていられるくらい美味しいですよ」
皆さん、大満足ですねえ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バスに乗っていると犬を連れたご婦人が乗り込んできた。僕が彼女に席をゆずると、彼女はそこに犬を座らせた 」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0